ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

NPO法人 DV対策センター代表「穂志乃愛莉さん」

今回のファンケル ヨコハマなでしこは、NPO法人DV対策センター代表の穂志乃愛莉(ほしの・あいり)さんです。新型コロナウイルス感染拡大防止の為、お電話でお話を伺いました。

DV、虐待、貧困の連鎖から、女性と子どもを救うためのサポート団体。

その前身となる団体の設立も行っていらした穂志乃さん。「全ての女性と子ども達が夢と希望を育んで生きていける社会を目指して、主に『DV、虐待、被害者の救済支援』と『DV被害者および、母子家庭等貧困世帯の子ども達への教育支援』を大きな柱として活動してきました」
その後、DV被害者が増えてきたために、被害者さんの安全性や秘匿性を強化しようと、DV、虐待被害者の救済支援と貧困世帯のための無料の食品配布支援を独立して、NPO法人DV対策センターが2020年立ち上がりました。
「1人でも多くのDV、虐待被害者さんが救われていきますように、相談・救済支援を行っていますが、今の日本においては、無事に逃げた後の母子家庭における貧困という新たな問題があるのです」

穂志乃さんがこのような支援に動き出されたきっかけとは。「実は、私自身が夫の暴言・暴力の被害を受けていました。数年前に、幼い子どもを連れて避難した際、公的シェルターに入るための要件があまりにも厳しくて驚き、疑問に感じました」「更に、自分と一緒に父親に蹴飛ばされていた子どもが、トラウマからくる不安感や後天的な発達障害の症状などがあった事から、DVの子どもへの悪影響というものを実感しました」
元々学んでいた心理学を更に学んでいき、様々な資格を取得されます。そして、自身の経験を活かして1人でも多くのDV・虐待被害者を救うための支援を始められました。

「家庭という密室で行われるDV・虐待行為は、身体的に弱い女性と子どもの人権が奪われ、最悪の場合、命さえも奪われてしまいます。私たちは、DV・虐待被害者さんの安全を守り、救済していくと共に、被害者さんの心のケアを細やかに行う事で、被害者が加害者化していく連鎖を防ぎ、DV・虐待の根絶を目指しています」
また、相談を受けるだけでなく、一時避難施設も設けられている。特に、公的シェルターに入れないと言われてしまった、中学生以上の男の子がいる世帯、ペットと一緒に逃げたい世帯などを中心に、多くの方を受け入れているという事です。

相談は全国からあるという事。
メールでのお問い合わせは、dv.taisaku@gmail.com
LINE IDやお電話は、
DV対策センターのホームページに掲載されています。
是非、必要な方に届きますように。

「緊急事態宣言の中で、更なるDV被害が増える事が予想されています。日本では残念ながら、誰でも気軽に相談できる場所や逃げられる場所が非常に少ないのが現状です」
「日本中にもっと気軽に家庭の悩みを相談できる場所、何かあればすぐに逃げられる場所を増やしていって、1人でも多くの子どもと女性が生き生きと輝いていける日本にする事が、私の目標です」


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