ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

障害者支援者団体ジュンコ・フラサークル主宰「小林順子さん」

こんにちは!半田あいです。
今回のファンケル ヨコハマなでしこは、障害者支援者団体ジュンコ・フラサークルを主宰されている小林順子さん。フラのお衣装で、スタジオに南国の風を届けてくださいました♪

”障害者支援者や乳がんサバイバーの方々の充電器になりたい”

ジュンコ・フラサークルのメンバーは、「障害のある子供、自身、ママ・パパ、障害者施設のスタッフや関係のある方、皆が障害者支援者です」

息子さんが12年間通った特別支援学校。「卒業しても、共に濃い時間を過ごしてきたお母さん方との繋がりを途切れさせたくないという気持ちをお話した事がきっかけとなって、サークルを立ち上げました」


「これまで衝撃的な告知を2回受けた」と小林さん。
一つ目は、現在20歳になる息子さんが3歳の時、最重度知的障害で自閉症という告知。「知的に最重度な為、絶えず誰か介護者がそばにいなければならない。その瞬間、私は”小林順子”ではなく、”息子の母”100%になりました」そして、「願いはたった一つ。息子より、1分、いや1秒でもいいから長生きしたい」
息子さんに付きっ切りの生活。成長の為にと、全国に出向いて様々な療育も受けられたそうです。
しかし、上手くいかない日々。「自傷行為やパニックも絶えず、泣き叫び自分の頭を床や壁に叩きつける息子の頭蓋骨が割れないようガードするのに必死でした」

息子さんが高校1年生。3歳から続けてきた療育がやっと実を結びはじめ、穏やかな時間も増えていき、「よし、これからだ!」という時、二つ目の衝撃的な告知を受けます。
それは、小林さんの乳がん罹患。
真っ先に思った事は、息子さんの事だったと仰います。「私が死んだら息子はどうなってしまうのだろう」ドクターからは、「侵襲度が高く、進行性の癌。リンパ節にも転移あり。まずは、抗がん剤治療をし、手術を」という話しだったそうです。
ご主人の支えの元、治療方針を決め闘病がスタートします。当時を振り返り、「それまでの”息子の母100%”と言うと、何だか良いお母さんの様に捉えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう訳ではなく、自分の事を顧みる心の余裕がなかっただけの事」「乳がんになった事で、期せずして自分の事も考えるように。なんという皮肉だと感じました」
抗がん剤の副作用のあまりの辛さや、闘病の不安、死への恐怖。壮絶な日々の中で出逢い、夢中になったのが”Hula(フラ)”だったのです!

きっかけは、「何か運動をした方がいい」というドクターからのアドバイスでした。気分転換の意味でも昔から興味があった”フラメンコ”を調べているうち、何故だか”フラダンス”に行きついてしまったという事!(何れも”フラ”は付きますが!)
どうして”フラダンス”になってしまったのか、実は後に気付いた事があったそうです。
「抗がん剤により、顔はむくみ、髪の毛は抜け落ち、全摘出した左胸。元々、自信のなかった女子力が益々。鏡を見るのが嫌でした」
しかし、フラをはじめると、鏡を見て練習します。始めは抵抗があった事がだんだんと、鏡に映る指先のしなやかさや、微笑む表情から、「あれ、ちょっと私素敵じゃない!?」と変わっていったそうです。
ハワイアンミュージックにも癒され、本番では華やかなメイクや綺麗な衣装を纏って、「THE女性!!」
女性は素敵で楽しい!フラを踊っていると、そんな囁きが聞こえてくるようだったと小林さん。
「だからあの時、私に”フラダンス”を検索させてくれた。運命的な事だったのかなと思いました」

フラは小林さんに色々な事を教えてくれたそうです。
「一番の気付きは息子の事。踊る私を、何とも言えない笑顔で見ているのです。言葉を持たない彼ですが、”ママの幸せは僕の幸せでもあるんだよ”と言ってくれているように感じました」
又この話をした時、ある方から言われた事でハッとして、涙が止まらなかったというエピソードが。「息子さんは、これまでママの辛い顔も見てきていると思う。もしかしたら、ママごめんね、僕のせいで。と思っているかもしれない。でもママが幸せそうにしている姿を見て本当に嬉しかったのでは。ママごめんねという気持ちからはじめて開放されたのかもしれないですね」

自身の経験から小林さんが願っている事。
「障害の有無に関わらず、子育てが上手く行かず自尊心が持てず、自分を愛せないお母さんはきっと私だけではないはず。でも、子どもは幸せなお母さんがきっと大好き」
「私は、障害のあるお子さんのお母さんが自分自身を好きになる、自分に幸せをあげる時間のお手伝いができればと思っています。障害者支援者や乳がんサバイバーの方々の”充電器”になれたらという思いでフラサークルを主宰しています」
ジュンコ・フラサークル

神奈川県が行っている【バーチャル解放区】という、医療従事者を含むエッセンシャルワーカーの方々へ感謝とエールを動画で伝える企画に参加。
YouTube動画”バーチャル解放区ジュンコフラサークル”で検索してご覧ください。「再生回数が重要なので、1日1回再生してくださると嬉しいです!」

◆なでしこの素◆
順子さんのお母様が手作りされているハワイアンリボンレイのストラップ。


可愛いサイズで”ハワイ”をいつでも感じられますね♪♪


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