ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

フラメンコ教室 エストゥディオ カンデーラ主宰「松彩果さん」

こんにちは!半田あいです。
今回のファンケル ヨコハマなでしこは、関内でフラメンコ教室【エストゥディオ カンデーラ】を主宰されている松彩果(まつ・あやか)さんにお話しを伺いました。

教室名の”カンデーラ”とは、明るさの指標であるカンデラ、灯りやキャンドルといった意味合いから、「横浜にフラメンコのあかりを灯します」という思いが込められており、この”あかり”はフラメンコに非常に重要なものだそうです。

幼少期からクラシックバレエを始め、中学生からは新体操。日本体育大学へ進学され、新体操の選手として活躍、又、指導者としても長いキャリアをお持ちです。
そんな松さんとフラメンコとの出会いは、「フラメンコを踊っていた叔母のライブを観に行った時、私と同じ位の年の女の子が歌っていたその歌声や表情に引き込まれてしまったのです」当時、家と体育館との往復という生活だった松さんに、その女の子の姿は「どうしたらそんな風になれるのだろう。どんな生活?どんな景色が見えているの?」という羨望の眼差しであり、気になって仕方がなかったのだという事です。

そしてその思いは、松さんを本場へと向かわせます。28歳の時にスペインのセビージャとへレス・デラ・フロンテーラに留学。特にへレスでは、人々の生活とフラメンコが共存している事を知ったという。一方、「暮らすとなるとフラメンコを学ぶだけではなく、海外での大変さやトラブルも経験し、憧れからリアルになりました」「それでも根を生やし、そこで暮らした事が今振り返ると大きな宝物なんだと思っています」

3年半のスペインでの留学から帰国。すぐにお教室、という事ではなく「ランドマークタワーのラウンジでオレンジを搾る仕事をしていました!」働きながら、いわゆる下積み生活。留学時に知り合った人から、東京にあるフラメンコレストランで、「手拍子(パルマ)を叩きに来ないか」と声を掛けられ、ステージに上がる様に。そのうちに「踊りもやってみる?」という経験を積みながら、一歩一歩ダンサーとして成長されます。
フラメンコはある意味三位一体。「踊りが中心の様に見えるかもしれませんが、歌と踊りとギターが三角の布を同じ力で引っ張り合う様なイメージ。信頼関係で成り立っているのです」時にフラメンコは会話でもあるという。一つ一つ積み重ねた経験と築いてきたものが、今ステージの上で活きているのです。

新体操の指導を8年間に渡って行っていらした松さん。しかし、フラメンコを教えるとなった時、「その奥深さを知れば知るほど、人に教える事が怖くなった」と仰ります。現地の人は物心ついた時からフラメンコを始め、感覚で体に染みついているもの。そして、その染みついたものは生活である。そんな風景を目の当たりにし、「(日本人の)自分が教えるだなんてとてもとても」という思いがあったのだそう。
しかし、人に伝えようとする事で「自分がどう感じ、考えているのかが理解できるようになった」という事。留学を含めたフラメンコに費やしてきた時間を振り返ると、「良い事ばかりではない、悔しいという感情もあったけれど、全ては経験してきたからこそ、言葉にして伝えられる事があるのかもしれない」と思う様になり、その思いを伝える為、お教室をスタートさせます。

現在3歳から82歳までの方がいらしているそうです。「大人とか子供とか、体型だとか何だとか関係なくできるのがフラメンコ」一生のライフワークにしたいと引き込まれたきっかけだったそうです。
そして考えの中には「上手に踊れるとか、覚えが良い悪いといった事は重要ではない」「私が教えた事を”そんな面白い動きで返してくれるんだ!”という様な、その人が踊っている事、生きている事を大切にしています」フラメンコを通して、経験してきたものや感性が垣間見える。生徒さんから学べる事も沢山あると松さん。
「答えが一つじゃない、それがフラメンコの良さです!」

現在はオンラインレッスンも行われています。子供クラスからOK!初めての方も体験いただけます。
詳しくは、エストゥディオカンデーラHP/フェイスブックページ/インスタグラム からチェックしてください♪

◆なでしこの素◆
「東日本大震災で被災された方の力になれたら」と、年に3回、『フラメンコ チャリティーライブ』の発起人として毎年開催されていらっしゃいます。
松さんの思いに賛同した日本人、スペイン人アーティストが集まり、お客様に楽しんでいただいたライブの入場料を被災地の子供達へと届けているそうです。
横浜のサムズアップにて。チャリティーライブのお知らせも開催時にホームページにアップされますので、是非チェックなさってください!

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