ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

SLOW LABEL プロジェクトマネージャー「野崎美樹さん」

こんにちは!半田あいです。
今回のファンケル ヨコハマなでしこは、SLOW LABEL(スローレーベル)プロジェクトマネジャーの野崎美樹さんにお越しいただきました。

”共創社会の実現を。健康や環境等の壁に阻まれず、それぞれの個性を活かしあえる街へ”

SLOW LABELは横浜を拠点に活動する、舞台や美術、モノづくり等のアートを通じて、障がいのあるなしに拘わらず多様な方々が出会い、互いに学び合う場所を創っているNPOです。
野崎さんはプロジェクトマネージャーとして、スローレーベルのアートの場所となるプロジェクトの企画から、ワークショップ、イベント等を動かしていくお仕事をされています。

そのプロジェクトの一つに【ヨコハマ・パラトリエンナーレ】があります。2014年スタート、3年に1度開催される障害者と多様な分野のプロフェッショナルによる現代アートの国際展ですが、このヨコハマ・パラトリエンナーレ初開催時に野崎さんはSLOW LABELと出会います。
野崎さんはイギリスで美術館教育を学び、帰国後は群馬県の美術館学芸員として働いていました。2014年に神奈川に引っ越し、そこでヨコハマ・パラトリエンナーレという活動を知ります。
「アートや芸術に関わる人たちがどの様な体験をし、学びや気付きがあるかという事にすごく興味があった」と野崎さん。ヨコハマ・パラトリエンナーレが、障がいのある人と様々なアーティストから生まれてくる作品を展示しているというのを聞き、「世の中の障害みたいなものの価値観を変える様なフェスティバルなのではないか」と一お客さんとして作品を見に行ったりワークショップに参加されたそうです。

「色々な驚きがありました!」展示されていた作品も素晴らしく、障がいを障がいとして見ない。一人の人と人。アーティストと障がいのある人、それぞれの特性を活かしあいながら作られている作品に衝撃を受けたそうです。
中でも参加したワークショップでの事。皆で作品を囲み一つのものを作りました。野崎さんの両隣には小さなお子さんが。「私は大人だし、子供よりちゃんと分かっている、できるだろう」と臨んだ所、子供達の方がもの凄く上手だった!!そうなのです。「むしろ私は、ヘタ!遅い!と怒られながらやっていました(苦笑)」大人と子供の関係性が、アートを作るという事でひっくり返されたという経験をし、面白いと感じた非常に印象的な出来事でした。
そこから、何かしらSLOW LABELに関われないかと活動をチェック!翌2015年から一員として活動を始められました。

今年は【ヨコハマ・パラトリエンナーレ】3回目の年です。2014年から大事にしている、障がいのある方と多様な分野のアーティスト、クリエイターがコラボレーションする事によって、互いの個性を活かしあいながら新しいものを作るコンセプトは変わらず、これまで2回の開催を経てフェスティバルとして気付いた事、反対に社会が変わってきた事にも注目していくという事。作品を制作する中で、人が出会いコミュニケーションがあり、違いの壁を乗り越え新しいものを作るという事がフェスティバルの中では実現されてきている。「豊かな時間、そして作品が作られているが、それを今度は横浜の街であったり、地域にも広げていく為にはどうしたらよいかという事を、2020年は考えたいと思っています」

ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020は本会期11/12~28の日程で、横浜市役所アトリウム、神奈川県民ホールギャラリー、みなとみらい本町小学校ほかで行われますが、それに先立ちこの2/22(土)にはキックオフ・ミニフェスティバルが行われ
る予定でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の日本での感染拡大リスクが高まっていることから、
参加される方の健康面を考慮し、開催を見送られることになりました。

そして、【ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020】についてはホームページ、フェイスブックページをチェックなさってください!

SLOW LABELについては、こちらをご覧ください。

誰にとっても暮らしやすい街へ。「障がいのある人に暮らしやすい街は、誰にでも暮らしやすい街。街の当たり前がそちら側になったら、みんなが暮らしやすく楽しめるのではないかと思います」もっともっと明るい社会へ向けての思いを語ってくださいました。

◆なでしこの素◆
野崎さんの相棒とも言える、SLOW LABELのアイコン的アクセサリー。


【佐々木さんの小鳥】障害者施設で一点一点手作りされたSLOW LABELのアイテム。徳島県の藍染作品。この小鳥はどれも個性的で美しい装飾を纏った手工芸によるものです。作り手のその時の状態によって形や色が違ってくるという、本当に一点物。羽根の色使いも美しい!!SLOW LABELのお話をする時には身に着けて登壇されるそうです。この日もご一緒でした♪


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