こんにちは!半田あいです。
ファンケル ヨコハマなでしこ、今回は一般社団法人音楽発達サポート協会 代表理事の関野麻里子さんにお越しいただきました。
関野さんは、20代で音楽教室講師、30代では心身医学や心理学を大学や病院で学びながら、個人ピアノ教室を主宰。40代は教職免許取得の為、大学や大学院に入学し、研究をしながらピアノ指導と保育士や保護者対象の発達支援法を指導。そして50代では協会の設立、又、指導者養成事業を進めていらっしゃいます。
そんな関野さんが代表理事を務めていらっしゃる一般社団法人音楽発達サポート協会は、音楽を聴いて演奏し、自分の表現を創り出す能力を育む【音楽あそび】の体験により、すべての子どもが持って生まれたコミュニケーション力を広げ、親や保育者、教育者が自身を持って子育てを楽しめるようになることを理念に掲げています。
事業は大きく2つに分けられます。
1つめは、【親子ピアノ教室】生徒の皆さんの多くは、集団の中で緊張してしまったり、人前で声を出して気持ちを伝えたり、自分を表現することが苦手ということ。発達が少し気になっているお子さんでも、”音楽を楽しむことで情緒が安定する”そのようなレッスンや音楽会の開催です。
2つめは、音楽を子育てに活かす【発達心理学セミナー】の開催。こちらは昨年から楽器店と協力しながら、ピアノの先生を対象にスタートした発達心理学セミナーで、今では教育熱心な親御さんや保育の先生、子育て関連のお仕事をされている女性起業家の皆さん、障がいのあるお子さんを育てているお母さん方、皆で一緒に学んでいるそうです。次回は11/26(火)F-SUSよこはまセミナールームにて、【やさしい発達心理学】講座が無料開講されます。関内の横浜メディアビジネスセンター6階で10:30~12:00です。
又、音楽発達心理士とは、【保育士やピアノの先生などで、音楽で発達支援をしたいと考えている指導者】と【障がい児を育てているお母さん方】の2つのタイプに分けられるとのことです。お母さん方は、毎日の子育てが手探りになってしまうと悩まれている方も少なくないのだそうです。そして、子どもへの関わり方を学び、知識をつけながら音楽発達心理士資格を取得した親御さん方は音楽発達心理士ペアレントと呼ばれるそうです。
関野さんが音楽発達サポート協会を立ち上げようと思われたのは、20代で音楽教室の講師をしていた頃、「子供一人ひとり違うのに、同じテキストを使ってマニュアル通り指導することに疑問を感じた」ということ。その頃はバブルが弾けた時代、いじめの問題や子供がストレスで体調を崩すなど、社会の変化に対して子供たちがSOSを出しており、レッスン室はカウンセリングルームの様に、子どもやお母さんの相談事を聞く機会が増え、「先生にしか話せないから誰にも言わないでね」という話も多くなったのだそうです。
その様な状況下から、「子供に関わる仕事を続けるのならば、もっとしっかり専門的に学ぼう」と大学へ通われます。そして、子供の不安や悩みに寄り添いたいと思い、ストレス学を学べる心療内科の学院に入学。学んでいくうち、気が付いた時には障がいのある子供たちと接する機会が増えていたそうです。
障がいには症状の重さや軽さの違いがあります。そして、目に見える障がいや見えない障がいなど、一人ひとり違う。関野さんは、30年間の指導実績と大学での研究成果を多くの人に知ってもらい、「子育てに困っている親御さんを音楽の力で楽したい!」と考え、音楽発達サポート協会を立ち上げられました。
11/19(火)には、馬車道ピアノサロンで【PIANO WAN 音楽会】開催。アットホームな空間で、本物のグランドピアノに触れる体験とゲストにバルーンアーティストが登場。ピアノを習ったことのない人でも誰でも簡単にできるピアノ遊びや、バルーンアーティストと一緒に簡単な作品を作る、体験型プログラムです。「少人数制での開催ですので、発達の心配がある子供たちと指導者とがどの様に接するかという所も見ていただければ」と関野さん。そして、子供が音楽の力で自分をどのように表現するのか、少しでも子育ての不安が解消できるよう、又、子供たちが自分を表現できるようにと願いを込めて、開催は定期的に行われています。
12/21(土)横浜情報文化センターで【クリスマス音楽会】普段は少人数で開催されている会ですが、今回は沢山の方にご参加いただきたい思いから、親子200名の募集です。普段レッスンを受けている子供たちの演奏や様子を見てもらい、プロのピアニストやシャンソンも気軽に聴いていただけるということ。一般的な音楽会と違って、座って聴いていることに我慢ができなくなったら、ロビーでゆっくりしていただけるよう、バルーンフォトスペースも用意されています。
「コンサートは敷居が高いと思われている親子の皆さまにも、気軽に来ていただけるプログラムをご用意しています」入場は無料です。
お問い合わせ、ご参加希望はいずれも
音楽発達サポート協会ホームページからお願いします。
これまで長年、様々なお子さんとピアノの指導を通し接してこられた関野さん。「音楽は言葉を使わなくても表現できる芸術」だということ。音楽で自分を表現したい親子の皆さまへ「障がいがあってもなくても、みんなが一緒に音楽を楽しめる社会を創りたい!」一人でも多くの親子の、心からの笑顔の為、熱い思い溢れるお話を伺いました。
◆なでしこの素◆
子供たちの「先生ありがとう」の気持ちが詰まった手作りのカード☆「本当に嬉しい♪」と関野さんの宝物です。よくできているんです!
そしてこちらは、関野さんの作品☆本物のワンちゃんかと思うような再現!19歳の大往生で空に旅立った愛犬です。羊毛フェルトが使われており、この子で7つ目だそう。いつも一緒にいらっしゃいます♡