ファンケル ヨコハマなでしこ - Fm yokohama 84.7

ジャズシンガー「キャロル山崎さん」

こんにちは!半田あいです。
ファンケル ヨコハマなでしこ、今回はジャズシンガーのキャロル山崎さんにお越しいただきました。

心に響くシルキーボイス!洗練されたスィング感!美しく爽やかなステージで聞く人のハートを優しく包む♪

元々歌うことは好きだったというキャロルさん。学生時代から、友人とオリジナル楽曲を作ったり、ライブハウスに出たり、デモテープを作ったりされていたそうです。大学を卒業する頃は、雑誌のグラビア等、モデルとして活躍されていましたが、ある時所属していたモデルクラブから、「歌える人を探している所があるがやってみるか?」という話を受けます。そこから、テレビドラマのエンディングテーマを歌うことに!いきなりのメジャーデビュー。オリコンも良い具合に登っていき、順調に見えた歌手の道。でしたが、ドラマが打ち切りとなってしまい、宙ぶらりんに。

ジャズと出会ったのはまさにそんな頃。お母様の弟、キャロルさんの叔父からの勧めでした。テレビの企画制作をされていた叔父様、実はジャズボーカリストでもあったそうで、「ジャズは年を取っても、結婚しても離婚しても歌える」とジャズの世界を教えてくれたのだそうです。そして聴かせてくれたのが、”ジュリー•ロンドン“のレコードでした。「それまで耳にしていたジャズは演奏主体の難しいものばかりで敬遠していたが、その歌声に魅せられ、素敵な女性像に憧れ、目の前が開けた!」とキャロルさん。ジャズに一直線となったそうです。
ただし、すぐに歌いこなせるほど楽な道ではなかった。
叔父様のご友人でもあったジャズ歌手の沢田靖司氏の元へ通い、修行時代を過ごします。「厳しかった」「厳しく育ててもらえた時代だった」と振り返っていらっしゃいました。
師匠のグループのツアーに帯同し、ディナーショーやコンサートをこなしていく日々、連れて行ってもらえるだけでも大抜擢だったが、ツアー最終日に「キャロル、トリはお前だからな」と告げられます。「どうしていいか分からず、お化粧がグシャグシャになる位泣いて、逃げて帰りたかった」何故なら、トリは必ず師匠が務め、お客様を歌でもトークでも惹きつけて、毎回大盛況の内にショーが終わる。前座的立ち位置だったキャロルさんからすれば、「トリだなんて、ましてや師匠と同じようにできるはずない、お客様だって期待しているはず」と怖くて仕方のない心境だったそうです。

しかし、涙を拭いて、キャロルさんはそのステージのトリに立ちます。「初めて背筋が伸び、”私はシンガーよ“」と胸を張って出て行きます。そしてその時に、自分自身でもスッと変われたと感じる瞬間だった。

2010年には【世界のジャズ•ボーカリスト、”いま聴きたいこの100人“】に選ばれ、2011年には【第27回日本ジャズボーカル賞 大賞】を受賞されます。雪村いづみさん、阿川泰子さん、ペギー葉山さんと言った錚々たる方が名を連ねる賞に輝いた事は本当に嬉しく、もっともっと真剣に取り組もうと誓った出来事でもあったそうです。

そんな”シルキーボイス“を是非、皆さまご堪能ください。
ライブスケジュール、活動情報などについてはキャロル山崎さんオフィシャルサイトまたは、フェイスブックページでご確認ください♪

◆なでしこの素◆
番組でご紹介したキャロルさんの曲は、ジャズアルバム【Dream】に収録されている【Gaslight In The Twilight】(黄昏のガス灯)です。みなとみらい線馬車道駅の150周年を記念したイメージソングとして、駅構内BGMでも流れていました。

こちらは、待望の3rdアルバム。新進気鋭の若手ミュージシャン達とのLIVE録音となっています。いずれのジャケットお写真も美しすきます♡


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