
こんにちは!半田あいです。
ファンケル ヨコハマなでしこ、今回は軒先株式会社 代表取締役の西浦明子さんにお越しいただきました。
軒先株式会社の事業は、ポップアップ向けスペースシェアの『軒先ビジネス』、駐車場シェアの『軒先パーキング』、飲食店シェアの『軒先レストラン』というサービスの提供です。
キーワードは”スペースマッチング“貸したい方と借りたい方をマッチングするサービスです!
ソニー株式会社等で会社勤めをなさっていた西浦さんですが、結婚•妊娠を機に退職。出産後は、輸入雑貨のネット販売を行おうと考えていました。本格的に始める前に、どこかでテスト販売できないかと、街の不動産屋さんに相談しますが、短期で借りられる場所は無い!と、どこでも断られてしまいます。確かに長期契約が前提であり、1ヶ月位の単位で借りられるという店舗は無く。ただ、西浦さんのイメージでは「幟を一本立てて、商品が並べられるちょっとしたスペースがあればいい。」というもので、そんな思いを抱きながら街を見渡してみると、「ここって、ちょっとお店開けるのにな〜!」というスペースがあることに気付いたのだそう。そして、「こんなサービスがあったらいいのにな!」という個人的希望を具体的なサービスにしていったものが最初のきっかけとなりました。
2008年にスタートしますが、いわゆる不動産の隙を突いたサービスは当時皆無で、又、入れ代わり立ち代わり色々な人が利用するという構図に、漠然と不安を思う不動産オーナーも多く、1年ほどは場所の確保に大変苦労されたそうです。しかし逆に、「待ってました!」というような利用者側のニーズがあることを知ります。今は当たり前に使われているシェアリング、シェアするというサービスの、まさに先駆けだった訳ですね!
現在、『軒先ビジネス』が利用できる場所は全国に約2,500ヶ所。副業やダブルワークをする方も増えてきて、例えば週末だけお店を開きたい方や、自身のスキルを活かしたお教室•セミナーを始めたい方、フルタイムは難しいが週2,3日サロンをやってみたいという子育て中のお母さん等、活用の仕方は様々。最近では、キッチンカーのオーナーさんの利用も多いそうです。
これから起業したい方、お店を開きたいという人に対してのインフラともなるサービスですよね。
又、もう一つの『軒先パーキング』とは、飛行機や新幹線のように、事前に駐車場を予約できるサービスです。旅行や海水浴や、週末にサッカーの試合観戦へ、コンサートに行くと行った時、現地に着いたらコインパーキングが無かった!また停めたはいいが料金が物凄く高くなってしまった!そんな経験をされたことありませんか?空いているお宅の駐車場や、マンション•アパートで使っていない駐車場を一時的に貸していただく、民間駐車場、にわか駐車場を事前に予約して使えるサービスです。借り主•貸主、双方に悩みを解決することになりますよね。最近では、自治体との取り組みもあり、花火大会やお祭りの際、観光都市において、お金をかけず知恵をしぼってシェアリングの仕組みを使い、駐車場/空き地問題の解決に、このサービスが導入される事例も増えているということ。いやー、目から鱗でした!現在、駐車スペースは北海道から沖縄まで、1万台強確保されています。事前に駐車場の予約ができれば、安心で計画も立てやすいですね。
そして『軒先レストラン』では、例えば夜から営業する居酒屋やバーなどの昼間の時間など空いている時間帯を貸りて、お店を開くことができるというもの。既に飲食店として営業している場所ですから、初期投資も必要なく「失敗したら、、」といった不安感情も減らすことができそうですね。物理的なスキマと時間的スキマの両方が掛け合わされた、これもまた今の時代にとてもフィットしたサービスだと思います。
自分事として困ったことから、大勢のニーズを解決できるサービスを生み出されたということにも非常に興味深いお話でした。
「まだまだちょっとしたスペースはあり、そこを有効活用することで、日本の面積以上の価値が生まれてくるのではないか。」と西浦さん。”スキマハンター“として、日本全国ありとあらゆるスキマをハントし、これからもまさかと思う隙間に価値を見出していきます。
軒先株式会社についてはホームページをご覧ください。サービスについては、それぞれのサイトがあります。
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