
桐島瑞希です!
今日のファンケル ヨコハマなでしこは、女流義太夫の竹本駒之助さんでした。
駒之助さん…と聞くと、男性かしら?!とよく勘違いされるそうですが、ヨコハマなでしこですから!お写真でもお分かりになる通りもちろん女性です^^
義太夫とは元々男性のものだったそうで、女流義太夫の方々も師匠からいただく名前は男性の名前がほとんどだそうですよ。
駒之助さんは人形浄瑠璃の発祥の地、兵庫県の淡路島のご出身で、義太夫を始めたきっかけはなんと中学校の校長先生の勧めだったんだとか。
伝統芸能を残していこうと、当時の中学校の校長先生が浄瑠璃クラブを立ち上げ駒之助さんにも白羽の矢が立った訳ですが…そのクラブはなんと現在も残っていて、淡路島では小・中・高校と多くの子供たちが浄瑠璃を受け継いでいます。
義太夫とはそんな浄瑠璃の流派のひとつで、女性が語ることから、女流義太夫といわれているそうです。
義太夫は江戸時代には娯楽として親しまれていたそうで、当時のストーリーはそのまま現代に語り継がれているんです!
でもほとんどが悲劇だそうで…現代でも悲劇のドラマは好まれていますもんね~そういった大衆の嗜好は今も昔も変わりませんね^^
その後、駒之助さんは大阪の師匠の内弟子になるべく14歳で家を出ます。
親元を離れ、心細い日々が続いたそうですが、厳しくも素晴らしい師匠との出会いでここまで続けてこられたとおっしゃっていました。
そして1999年には無形文化財「義太夫節浄瑠璃」個人指定保持者(人間国宝)に認定。
文化庁から電話が来た時には、驚いてしまって即答する事が出来なかったそうですが、師匠に相談し受諾する事を決意したそうです。
今後も「今まで教えていただいたものを、一日も長く後世に伝えていきたい」とおっしゃっていました^^
さて、今週末の2月1日(土)、2日(日)にKAAT神奈川芸術劇場で「KAAT竹本駒之助公演」が行われます。
演目は、太平記忠臣講釈 七段目「書置きの段」
特別な舞台装置や衣装はなく、太夫の語りと三味線の伴奏だけで役柄を演じ分け、ストーリーを展開していきます。
下は乳飲み子、上は60代まで7人もの役柄を演じ分けられます。
主人公は仇討の決意を隠しながら、家族にお別れを告げ…登場する人物それぞれが秘密を持ち…舞台は江戸時代で尚且つフィクションではありますが、現代社会にも通じる普遍的なテーマを感じ取っていただける作品です。
この機会にKAATにお出かけになって、駒之助さんの語りの芸を是非ご堪能下さい^^
チケットのお問い合わせは、チケットかながわ 電話0570-015-415
詳しくはKAATのHPをご覧ください^^
★おまけ
こちらが床本(ゆかほん)といわれる台本。
なんだか迫力がありますよね!
練習用と本番用は違うそうで、練習用には沢山の覚書をし、本番用にはあまり印をつけないそうです。
平仮名と漢字のはずですが…私にはほとんど読めません^^;
お弟子さんでも、まずこの文字に慣れる所から始めるそうですよ。