God Bless Saturday - Fm yokohama

【ゲストコーナー】松浦治美

2023年9月23日のゴブサタは、「~CHANGE FOR THE BLUE~ God Bless Saturday SPECIAL」と題し
スペシャルなプログラムでお届けしました!

13時台には「かながわ海岸美化財団」の代表理事を務める松浦治美さんを
お招きし、海にまつわるお話を聞いていきました。

あらためて、かながわ海岸美化財団の紹介をすると...
公益財団法人かながわ海岸美化財団は、横須賀市走水海岸から
湯河原町湯河原海岸までのおよそ 150 キロメートルの自然海岸の美化を目的として、
1991年4月1日に設立されました。
150kmの海岸清掃のほか、講演やパネル展示等による美化啓発、
海岸清掃ボランティアへの支援などを行う、日本で唯一の海岸美化専門の団体です

まず松浦さんにお聞きしたいんですが、 以前ゴブサタに出演したのが2021年で、
この2年の間で神奈川の海岸に変化はありましたか?
→はい、とても嬉しい変化がありました。
コロナ前は、ビーチクリーンボランティアの年間延べ人数は16万人を超えていましたが、
コロナ禍の2020年度は4万人弱と激減したのですが、
2021 年度は10万人弱、2022年度は14万人を超えるまでに戻ってきました。
コロナ前と大きく違うことは、一回で何百人も参加するビーチクリーンイベントは
少なくなりましたが、その代わり、個人でビーチクリーンをする人が、とても増えてきたことです。

個人のボランティアの方は、平日でも、ごみの多い海岸で活動してくださって、
かながわの海岸美化の大きな力になってくださっています。

前回の出演で「海のゴミは、山や町のゴミが川から流れて海に打ちあがる」
とのことでしたが、その状況はいまだに変わらずですか?
→はい、残念ながら、変わっていません。

台風によりゴミの漂着がかなり多いと聞きます
(前回聴いたときは、大きな台風1回で 200 トンから 300 トン)。
今年はいかがでしたか?
→今年は、6月の台風2号の影響で、相模湾側の海岸全域に、大量のゴミが漂着。
6月に台風の影響を受けることは珍しいのですが、各海岸で、6月末や7月初めに、
海開きのイベントがあるので、それまでに海水浴場のある海岸はきれいに
しなければならないので、大量のゴミと時間的制約とで、今年は本当に大変でした。
まだ9月なので、これから大型台風が襲来する可能性もあります。

コロナ前と現在でゴミの変化はありましたか?
→ゴミの中にマスクが目につくことはありますが、
コロナ前と同様に、ペットボトルやお菓子の包装が多いですね。

秋から冬にかけて、リスナーの皆さんに気を付けてほしい行動は?
→これから暑さも和らいで、海岸でBBQを楽しみたいという方もいると思いますが、
ゴミを持ち帰っていただくのは当然ですが、燃え残りの炭も持ち帰ってください。
炭は自然のものから作られるので、埋めたら自然に還るイメージがありますが、
炭は炭素の塊で、これ以上分解されません。
他のゴミと一緒に持ち帰って、お住まいの自治体の分別ルールで処分してください。

今後のかながわ海岸美化財団のお知らせなどはありますか?
→これから、ビーチクリーンをしようという方もいらっしゃると思いますが、
鎌倉、藤沢など相模湾側の海岸は、秋から冬にかけて、ごみは少ないんです。
相模湾側では、多くの海岸が南に向いているので、季節風の関係で、
春から秋は南風が吹いて、海岸にゴミが打ち寄せられますが、
冬は北風が吹くので、海岸にゴミが打ち寄せられせん。
反対に、東京湾側の北向きの海岸には、北風によって、
連日、湾内に浮かんでいるゴミが吹き寄せられる・・・という状況になります。
寒い時期にビーチクリーンを、という方は、東京湾側の海岸に!

その他詳しい情報は、「かながわ海岸美化財団」のホームページを チェックしてください。

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