10時代のゲストに、創業150年以上の歴史を持つ藤浪小道具株式会社から近藤真理子さんをお迎えし、歌舞伎や舞台を陰で支える小道具の役割や歴史について語ってくれました。

小道具とは大道具と異なり、引っ越しで持ち運ぶような家具や小物類全般を指し、藤浪小道具株式会社は現在も商業歌舞伎における小道具の大部分を手掛けています。

学生時代に歌舞伎に魅せられた近藤さんは、当時女性の社員採用が難しかった業界へアルバイトから飛び込み、現在は「一生を捧げたい天職」として舞台を支えています。

番組では、職人の減少や素材不足によって作れなくなりつつある「絶滅危惧小道具」の保存活動が紹介され、和傘や蓑(みの)といった伝統道具が直面する現実について語ってくれました。

たとえば蓑の復元では、雑草の芯を1本ずつ手作業で抜いて乾かすという途方もない下処理から自社で行うなど、道具文化を絶やさないための努力をされています。

最後に近藤さんは、「単に保護される対象としてではなく、人々が日常的に楽しめる娯楽としての歌舞伎を未来に継承していきたい」と熱い想いを伝えてくれました。