【LANDMARKTOWER presents KALEIDOSCAPE 】 今週は、東京造形大学教授の池上英洋さんをお迎えしてルネサンスについてお話頂きました!池上さんは西洋美術史と文化史をご専門。フランス人の薫堂さんも西洋史のお勉強です! そもそもルネサンスとは、「再生」がもともとの意味。14世紀の文芸復興を指します! フィレンツェを中心とした古代ギリシャ・ローマの文化を再興運動です。

成り立ちとしては、ルネサンス以前。十字軍の活動による交易の発展にともなって、経済の担い手となった商人たちが文化人として中心的に活躍します!
その中でも代表的だったのがフィレンツェのメディチ家。キーワードですね。

そもそも、どうしてお金をもった商人たちが文芸復興を支えるに至ったのでしょう?
それは、経済規模の象徴だった教会建築の隣国との競争が背景にあったといいます。
宗教・文化・政治。様々な要素が当時の文化形成に影響していたのですね。世界の美術史に足跡を残した商人たちの活躍、とてもおもしろいです!

さて、21世紀のメディチ家、薫堂さんが考える現代のルネサンス。一案は、都市の歴史を記録する美術館。現代の芸術家に今を後世の時代に作品として残してほしいとのこと!

加えて、芸術がどんな人と出会うかも大切。既成概念を壊す活動、ルネサンスを象徴するような新しい産物をどんな人達に伝わっていくのかも文化を形成する上で重要な要素なのかもしれませんね。
池上先生、非常にアカデミックでわかりやすいお話ありがとうございました!

*未来に残していきたいもの…「時代を映した作品」
不安定な時代にこそ残していきたい今を伝える作品たちがたくさん後世に残ってほしいです。

*池上先生のリクエスト曲…「アルタ/アンサンブル・エクレジア」
当時の宮廷の舞踏曲をリクエスト!