今週はゲストに東京大学 定量生命科学研究所の小林武彦教授をお迎えしました。 4月に出版されました小林先生のご著書「死への恐れが薄らぐ本」と話題の一冊、「生物はなぜ死ぬのか」から生命の死についてお話を伺いました。 生き物が死ぬことは、生のスパイラル。 人類としての死は生の始まり、次の生への原動力。 それが長い生命の歴史からみた死の意味なのだそう。 死への恐怖が人間感じてしまうのは共感する能力が高いから。 他人の死を悲しむことのできる人類は自分の死を恐れてしまう傾向にあるようです。 小林先生が生きることについて思うことは、時間の使い方。 人間の寿命は年々伸びていますが、統計的には115歳が限度。 人とは違う、個性的に生きることが生命を繋ぐ生のスパイラルの中での役割なのだそうです。 昆虫のカゲロウの寿命は24時間。 身を徹して巣を守る係、餌を取る係、仲間に添い寝する布団係など、特徴的な役割分担をして生活するハダカデバネズミは、30年も生きる! 老化細胞は排出されずに毒をばらまく! などなど生きること、死ぬことについて興味深いお話を沢山お聞きできました! ぜひ「生物はなぜ死ぬのか」(講談社現代新書)、読んでみてください! *小林さんの未来に残したいもの…生のスパイラルを成り立たせるための良い地球環境。 *小林さんのリクエスト曲…「天文学者になればよかった/さだまさし」 「何の役に立っていますか」と聞かれない天文学者が羨ましい!

「生物はなぜ死ぬのか」(講談社現代新書)