STORY

お腹に新しい命を抱えた'はる'は、目に見えない何かに引き寄せられるようにして、入り江の小さな島にたどり着く。 その島には、数人の老人たちと、'ちい'という若い女性が暮らしていた。'ちい'の閉ざされた態度に戸惑いながらも、 'はる'はお節介な老人たちと数日を過ごすことになる。それぞれに小さな舟でここに辿り着いたという老人たちは、 毎日人型の泥人形を作ってはどこかへ'出荷'する日々を過ごしているのだった。 そんな中、'はる'と前後して島にやってきた'作一'という老人が謎の女'ちい'と再会する。 'ちい'は'作一'の元妻で、あるショックから自ら歳をとることを止めてしまっていたのだった。  やがて、'作一'の記憶の包容力と'はる'の新しい命への希望がひとつになり、星々のめぐりがそのスピードを取り戻し、 'ちい'の凍てついた時間を融かし始めるのだった。

※8/19より上野一角座でロードショー!!