
今日のエシコンは、東日本大震災から明日で10年。
宮城・岩手・福島の子どもたち33人が写真と共に記録してきた
「3/11キッズフォトジャーナル」プロジェクトから、
宮城県気仙沼OBの 佐藤翔太さん にお話を伺いました!
「3/11キッズフォトジャーナル」プロジェクトとは!
東日本大震災後、2011年の6月から、東北の宮城・岩手・福島の子どもたち33人が、
ふるさとの復興の様子や街の変化、そこに暮らす人々を写真とともに記事にして、
世界の人たちへ発信してきました。
活動を始めて1年後の2012年には、子どもたちの視線でとらえた震災1年後の風景をまとめた本
『3/11キッズフォトジャーナル 岩手、宮城、福島の小中学生33人が撮影した「希望」』が
講談社から出版、
その後も定期的に、オフィシャルサイトやFacebookで、東北の街の様子をリポートしています。
Photo by ©311 Kids' Photo Journal
本に掲載された、中学3年生当時の佐藤翔太さん
津波で被害を受け、取り壊さざるをえなかった実家跡にて。玄関があった付近。
佐藤さんがこのプロジェクトに参加しようと思ったきっかけは、
震災後、様々な媒体から取材にきて、良い部分やうまく行っている部分、
また、悪い部分は悪いように取り上げられるが、実際はそんな簡単な話ではない。
例えば、ボランティアの応援が上手く行っているという報道の裏に、
ボランティアの名を語った詐欺があったり、、、
東京から来た人達が情報を取り上げて発信するのを見て、
何か違う、自分から動けないかと、参加したんだそうです。
現地の情報を伝えるために、時には作業している工事の方に怒鳴られながら、写真を撮ることも。
学校ではやれないことを経験できた、楽しかったと話してくれました😊
今は、地元の病院で、調理師として働いているそうです。
📷佐藤さんが、3/11キッズフォトジャーナルに残してき写真
Photo by ©311 Kids' Photo Journal
写真新聞掲載の佐藤さんによるキャプション:
気仙沼はまだ復興が始まったばかりです。
2012年8月5日。階上地区は、がれきを焼却処分する仮設炉が建設されるところです。
Photo by ©Shota Sato / 311 Kids' Photo Journal(2013 年2月 第18共徳丸)
Photo by ©Shota Sato / 311 Kids' Photo Journal(2013年12月 第18共徳丸)
この2枚の写真について、
KPJが2014年に刊行した「2014年版写真手帳」掲載の佐藤さんによるキャプション:
私は前から共徳丸の写真を撮っていました。その中の1枚とほぼ同じ構図で撮りました。
以前は船があったのですぐにどの位置で撮影したか分かったのですが、
船が存在しないので距離感が分からなくて苦労しました。
船が無くなってみると意外にスッキリしました。
船を残してほしいと思っていましたが、心の底では邪魔だと思っていったのです。
でも、その気持ちが一番残したかったものだと改めて痛感しました。
Photo by ©Shota Sato / 311 Kids' Photo Journal
ポストカードブック掲載の佐藤さんによるキャプション:
2011年11月12日お父さんとお母さんは復興屋台村で寿司屋を再開しました。
2014年3月15日お父さんは脳溢血でこの世を去りました。
今は、お母さまが「たに口」という、おばんざいやさんを気仙沼で営まれています。
「3/11キッズフォトジャーナル」本出版後は、オフィシャルサイトでリポートを発信されています。
佐藤さんのリポートページ、ぜひご覧になってみて下さい。
・2016年11日2日(気仙沼 家庭料理店「たに口」)
3/11キッズフォトジャーナル
オフィシャルサイト https://www.kidsphotojournal.org/
Facebook https://www.facebook.com/KidsPhotoJournal/
ちなみに、今日の気仙沼は晴れ☀、風がちょっと強め。
つい先日、三陸沿岸道路の気仙沼港ICから浦島大島ICをつなぐ「気仙沼湾横断橋」が開通しました!
またアクセスが増した気仙沼へ、ぜひ、足を運んでみて下さい🚗🚙💨💨