E-ne! ~good for you~ - Fm yokohama 84.7

YES! For You 今回のテーマ「SDGs➁」

毎月、第一・第二月曜日は「YES! for you」。
「Zero Carbon Yokohama」をゴールに、
SDGs未来都市 横浜から その今を、発信していきます。

今週も、ヨコハマSDGsデザインセンター長 信時正人さんが登場!!




先週はSDG’s未来都市に横浜市が選定されるまでにあった様々なことを伺いましたが、
現在横浜SDG’sデザインセンターではどのような活動をされているのでしょうか?
SDG’s未来都市に選定された都市は現在94あるのですが、
その中で事業の中心として我々のセンターでは、
中間支援団体とでもいうべきものを置いた都市は他にはありません。
ここでは、地元企業や市民の方々の団体や個人、あるいは、大学などの教育機関、
さらに、横浜市という自治体、公的機関を結び合わせていく、
という機能と位置づけになっています。
これまでもいろいろな形で会員登録なども募集していまして
現在およそ260270の会員数となっています。
いろいろなタイプの方々が二―ズやシーズを持ち寄って、それをつなぎ合わせたり、
外部の情報や外部の資金など併せてコーディネートし、
いわゆる社会的なイノベーションを起こすような事業、
テスト的な取り組みを実施していき、最終的には社会実装をこなしていくことが
中間支援団体としての存在目的になっています。
中間支援組織というのは自治体も含めた、
それぞれの主体が自由に使いこなしていっていただくということが重要だし、
それを目指しているというところです。



具体的にはどんなプロジェクトが動いていますか?
一番目にはですね、この番組でも登場したことがあると思いますが、
竹田さんが動いていらっしゃる木質のストローですね。
これはG20でも首脳の方々が使っていらっしゃったのですが、
地産地消でこのストローを作るというのは横浜市の特色なんですね。
現在市内のホテルや商業施設でも実際に使っていただいていたり、
そのような形で海洋プラスチックの削減や森林の利用というところで
波及を狙ったりしています。
さらに、旭区若葉台団地でのオンデマンドバスの運行もしています。
高齢者や子育て世代の移動に関してサポートすると、
さらに地域の商業施設を使ったり病院を使ったりというようなことで
経済にもいいのではないか、
さらに、そのうちEVを使ったり自動運転を導入していくことも狙っており、
社会課題の解決から入って、経済、環境という三側面への貢献を目指しているところです。
さらに今年度コロナ禍で大変なだったのですが、
SDGs事業を頑張っている地元企業などへのBizサポート事業ということで、
補助金を横浜市が出すものを我々が大元になってやらせていただいたり、
新規事業への転換やESG投資といいまして、
環境にいいことなどをやっている企業への投資のほうが大変増えていますけども、
そのような投資などの判断に資するような企業への認証制度、Y-SDGsを開始しました。
これは☆一つから三つをシュープリーム、スーペリア、スタンダードと、
29の事業者が認定されました。
さらに、アカデミアグループを立ち上げており、
市内の大学だけではなく、ユネスコスクールということで、
小中高校も入った形での活動をし始めました。
このアカデミアの中では、東京都市大の佐藤先生を中心とした小中高の先生たちを招いた
討論もありますし、そこを中心にした次は2回目の2月17日にありますが、
川崎市、横浜市と三井住友銀行、のコンビでビジネスマッチングイベントというのを
毎年アカデミアのオンラインの中で行います。
センターのHPなどを見ていただき、3月の末まで計5回あるのですが、
そのような活動もなんとか今我々のグループでは始めてきているところです。


SDG's人材の育成というのは、
どういう風に育てていくとSDG'sというところにうまくはまっていきますか?
たとえば、私が講師をしました横浜国大では、文理融合などと言われています。
課題を解決するのに文系も理系もないのではないか、
という発想を持たなきゃいけないと思うのです。
科学的なことを考えこれが人間社会にどう関係していくんだとか、
あるいは経済的にどう影響するんだというようなことを広いスコープで考えられる子供たち、
若者たちを育てていく必要があるのではないかなと思うんです。
そういう意味では、大人もそういう認識して広い視野で物事をとらえて、
しかも実際体験をさせていってあげながら、その思考の幅を広げていってあげる
というようなことが今必要なのではないかと思います。
そうした中で、いろいろなつながりを考えていけるということになると思います。


視野を広げて、例えばパリ協定にアメリカが参加することでどう変わっていきますか?
我々がスマートグリッドの実証実験をやった時も日本の企業が
アメリカで先行して行っていました。日本で行えなかったんです。
なぜなら、日本国内ではいろいろなセクターが積極的ではなかったというところで、
アメリカが先行してその企業の人たちに場を貸して自由にどうぞということで
実証実験していたというのがありました。
そういう意味ではアメリカが今回出てくるというところでは、
我々としては非常に進捗のアクセレレートしてもらえるのではないかなと思っています。
ただ、難しいのは、国と地方ということがありまして、
アメリカが今まで数年間積極的じゃなかったけれども、
カリフォルニア市は相当動いていましたし、州レベルで言うとニューヨークもそうですが、
かなり積極的に動いていましたから、国はもしかしてうまく後押しする形になれば
さらにガンと進んでいくことになっていくと、
さらに日本も追随していきやすいのではないかなと思います。
でも今追随と申しましたが、本当は日本がリードしたい。
芽はいくらでもありますので、
それを何とか実践するように我々からの力を貸せるというか、
協力できる部分もあるのではないかと思っています。



最後に、皆さんにメッセージをお願いします。
SDGsはこれまでの延長線上に未来はない、ということで、大きな変化を求められています。
それがないと、この地球も安全ではないということであります。
ですからCO2を下げるパリ協定と生活のクオリティーを上げるSDG's
この両輪で進んでいかなければならないという世界の中で、
みんなでよりよい社会を作っていくというような、
ちょっと大きな話ですけれども、そのような形でSDG'sを活用しながら
みんなで異質の人たちの一つの協力のもと目標値として融合しながらやっていく。
センターがその触媒、あるいは仲介役になっていければいいなと思っています。
ぜひご一緒に頑張っていただきたいと思います。



ヨコハマSDGsデザインセンター
https://www.yokohama-sdgs.jp 



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