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YES! For You 今回のテーマ「SDGs」

毎月、第一・第二月曜日は「YES! for you」。
「Zero Carbon Yokohama」をゴールに、
SDGs未来都市 横浜から その今を、発信していきます。

今週は、ヨコハマSDGsデザインセンター長 信時正人さんが登場!!



信時さんと知り合ってずいぶんになりますが、

これまで様々な形で横浜市に関わってこられて、振り返ってみていかがですか?
2008年から環境モデル都市に選ばれましたが、その時から関わってますね。
ずっといろいろと勉強、経験を積み重ねてきましたが、
横浜市は2018年に第1陣としてSDG’s未来都市に認定されたのですが、
それまで、今申し上げた環境モデル都市とか2010年の次世代エネルギー・社会システム実証業、
スマートグリーンでの実証実験、2011年環境未来都市に選定されたりなど、
それぞれでいろいろな経験や実践をさせていただきました。
それぞれがまるでSDGs未来都市になるための準備運動みたいな感じだったのではないか
と思っています。しっかりした積み重ねでやってきたっていう、
そういう経験をしてきたような気がします。


最初に環境モデル都市になる時というのは、
横浜市はどんな都市かというのをまず自己認識しないといけないかなと思いました。
人の人格と同じように、都市も都市格という風ないわゆる都市の特徴を活かさないということを
考えたわけです。
当然都市というのはどこもかしこも一緒ではないわけで、
その特徴を生かしていくということで、
温暖化対策もそれぞれの特徴を生かした対策をしていかないといけないと考えました。
横浜市は特に人口が一番多いんですね、地方自治体としては。
市民の方々もいろいろな市民活動を活発に行われていらっしゃって、
そういうところが横浜市の特徴だと考えて、
マーケットオリエンティッド型といいますが、市民が指導していく、
市民が変われば商品作りなども含めて企業も変わるだろうし、そうすると社会も変わる、
というコンセプトで始めました。
これが横浜市の温暖化対策という意味でモデルにしたわけですね。
環境モデル都市の時は特に町内連携、市の中ですね、の連携。
あるいは自治体同士の連携、それから環境というか当時規制など、
我慢するなんてそういったことが主流だったのですが、
そのような硬めの環境政策に一石投じたいと、
前向きな新しい産業を興すという21世紀型の環境政策の挑戦をしてきたつもりです。
温暖化対策というのは特に1つのグループでやっていてはだめで、
ハード部局とかソフト部局なんかも一緒に全庁挙げてやらないと実現できない、
そうしないと下がらないと考えました。
そこでまず町内連携なのですが、各部署各部署がそれぞれで自分のやっている目の前の仕事で
一生懸命になっていますから、その局を超えて別の局と何か一緒にやっていこう
というような雰囲気は少し薄かったかなと思います。
ハードとソフトあるいは教育、市民に啓発、そういう部局も
一緒にいろいろな状況に向かっていかないとなかなかできないかなと思ったのですが、
なかなかそこがつながっていくのは大変でしたがなんとか当時トライを始めました。
その結果として、2008年に横浜市の温暖化対策の行動計画という
CO-DO30と呼んでいますが、それをまとめることができました。
このような横連携をしてきたということが
現在SDG’s推進していくために最も必要なことかなと思っています。
企業と同じように自治体も今後それぞれの特徴を生かしたアライアンス、
共同関係が必要かと思いまして、
これは特に横浜市の場合は水源林があります道志村との二酸化炭素のクレジットでの
連携をしたというのもこの頃でありました。



信時さんはお仕事で海外に行かれて、
海外でも環境に関することを勉強されたりしていますよね。
そうですね、特にいろいろな国際会議に呼ばれて
横浜市のことをしゃべるっていう時もありました。
行くとエネルギーのことは当時から非常に厳しく言われましたね。
もっとできるだろうということですか?
そうです。なぜまだ石炭火力を君の市は持ってるんだと、
横浜市が持っているわけではないのですが、
なぜそういうものがあるんだといわれたことはありましたね。
相当その辺は厳しくみられているんだなというのは
向こうへ行くと本当に感じました。
日本だとそこまで言われなかったし、まだ甘い面もありましたが、
そういうことで日本でもスマートグリッドという技術を実証実験しなければいけない
というようなことで、次世代エネルギー次世代エネルギー社会仕組み実証事業というのを、
2010年ですがとって選定されて実証実験をしたということもありました。
その次に2011年に環境未来都市も選定されましたが、
横浜市はこのモデル都市や次世代エネルギーだとか環境未来都市だとか、
今回のSDG’s未来都市、北九州市と2つだけなんですね
4つのうちすべてに選定されているのは、そういう意味では責任も重大だと思うのですが、
その中で準備運動として、この企業との連携だとか、市民の方々との連携とか、
異質の人たちといかに一緒にプロジェクトを進めていくかとか、
ちょっとその辺の工夫と経験が積み重なってきたかなという風には思っています。
環境未来都市の時には温暖化対策と少子高齢化という当時日本だけではなく
世界各国二大課題の解決ということが求められていたものですが、
その時にはさらに環境・社会・経済というトリプルボトムの調和的推進を
実は国から求められていました。
これはSDGsでも言われていることであって、
環境未来都市の時にそういうような課題を与えられて頑張ってきたということで、
このような経験や実現の後に今回のSDGs未来都市の選定があったと、そういうことです。 




ヨコハマSDGsデザインセンター
https://www.yokohama-sdgs.jp



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