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Editor's Choice 雑誌「クロワッサン」編集部に聞く!いま読みたい本、読むべき本。

「Editor's Choice」
ファッション、ビジネス、カルチャー、トラベル、アウトドアなど、
様々なジャンルの雑誌編集者の方に、最新トピックスをお聞きします。


今日は、雑誌『クロワッサン』に注目!

編集部の右田昌美さんにお話を伺いました!



今日は、現在発売中の最新号から、

いま読みたい本、読むべき本。

今年に入って、コロナや差別のことなど、世界中の人々がみな、
立ち止まって考えなくてはならない大きな問題が一気に押し寄せてきました。
本を読んでゆっくりと物事を考え直したい、という方の
お役にたつブックガイドをつくろう、ということで、この特集を企画!!



混迷を極める時代だからこそ。「あの人に聞く、今、読みたい本。」
まずは、さまざまなジャンルで活躍する7人の読者から思考の軌跡を辿ります。


例えば…

コロナにはじまり差別、分断といったニュースで、みな不安な気持ちになっていると思います。
写真家の植本一子さんと医療人類学者の磯野真穂さんには往復書簡のスタイルで
おすすめの本を紹介していただきました。

磯野さんが紹介したのは李琴峰さんの『ポラリスが降り注ぐ夜』
これは国籍もセクシャリティも様々な女性たちの群像劇。
磯野さんいわく、自分という存在のままで生きていくことの強さを感じたということです。

それを受けて、植本さんが紹介したのは『違国日記』という漫画です。
姪を引き取って暮らすことになる小説家のお話で、人と人が共に暮らすことで起こる摩擦、
でも、対話を積み重ねていくことで理解しあえる、という内容です。

他にも俳優の長塚圭史さんには不安を鎮める想像力を養う3冊について、
映画批評家の三浦哲哉さんには、日々の食を通して当たり前を疑う3冊についてお話いただきました。




お子さんも一緒に楽しめそうな、「絵本」も!!

クロワッサンでは、6人の有名人に3冊ずつおすすめの絵本を選んでいただきました。
大人だからこそ、の発見があるものを、ということでお願い。

例えば…

山田ルイ53世さんが選んだのは、『言葉絵本明日のカルタ』
大人の固定観念をひっくりかえしていくような絵本で、山田さんはまだご自身の娘さんには
読ませていないそうなんです。ある程度凝り固まってからでないと、はっ! としないから、と。
絵本というのは、シンプルな言葉で哲学的な問いが含まれていたりしますよね。


他にも南果歩さんや中嶋朋子さん、美村里江さんといった
女優さんたちのおすすめも素敵なものばかりです。




そして、右田さんのような編集者のみなさんの熱い思いが詰まったページもあります!


その名も「すぐに役立つ大人の実用書13選。」

お料理やボディケアなどの実用書を集めたのですが、
実際にその本を編集した担当者におすすめポイントを熱く語っていただきました。

手作り調味料の本を作った方はおうちでお子さんとお味噌や醤油や豆板醤を仕込んだり、
揚げ物の本を作った方は、おうちでさつま揚げあげたり、と。
おうちで実践している様子を写真に撮ってもらっていますので、そこも見どころです。
あ、本当にできるんだ、っていう気持ちになるはず!



ほかにも、短歌、詩、マンガ、書店員のおすすめなどなど…
東直子さんは、ステイホーム中に作った短歌を紹介、
谷川俊太郎さんは、なんと新作の詩を書きおろし!!



ちなみに右田さんが気になった1冊は…

正義について考える本、というテーマでとりあげた
松田青子さんの『持続可能な魂の利用』
今の社会の、家父長制的な価値観に生きづらさを覚える女性の物語ですが、
理不尽なことにどう抵抗していくかというその姿勢が本当に痛快です。
パワフルで、ユーモラスで、一気読みしてしまったそうですよ!





他にも、ページをめくるのが楽しくなるような1冊がぎゅっと詰まっています。
「クロワッサン」最新号は、現在発売中です。

https://magazineworld.jp/croissant/




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