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YES! For You 今回のテーマ「大気中マイクロプラスチック」

毎週月曜日は「YES! for you」。
「Zero Carbon Yokohama」をゴールに、
SDGs未来都市 横浜から その今を、発信していきます。

今週は、
早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 教授 大河内博さん が登場!!



はじめに、大河内先生の専門分野について教えてください。
私の専門分野は環境化学といいます。
簡単に言いますと、空気、水、森林というのをキーワードに、どのような化学物質が
どこにどれくらいあるのか、それを環境に対してどんな影響を及ぼすのか
影響があるとしたらどんな解決方法があるのか、ということを研究しています。

先ほど先生からこれは栞というか名刺というか頂いたのですが、
真ん中に大河内先生の似顔絵と涙を流している地球、その下にアースドクターと刻まれていますね。
うちの研究室の目標として、お医者さんが人を診断治療するように地球を診断して
早期治療したいという風な考えも持っておりまして、地球のお医者さん、
造語なのですけれどもアースドクターというものを目指しているところです。

例えば、これまでにどういった調査をされてきましたか?
例えば富士山頂でPM2.5というのがありますね、ああいったものの越境大気汚染の実態解明、
あるいはゲリラ豪雨がどうして降るのかっていうのを調べたり、
福島県の里山という小さな森があるのですが、そういうところにまだ放射性物質がたくさん
たまっています。それをどうやって環境に負荷を与えない形で除染するのかというような
研究をしています。最近は、カンボジアの方に行きまして、大気汚染がアンコール遺跡に対して
どんな影響を与えているのかを調べたり、空気中に浮遊しているマイクロプラスチック
というものを、新宿の大気や、富士山頂などで調べたりしています。

先生それが大気中マイクロプラスチックですか?
そうですね。まあズバリその通りなんですけれど、一般的にマイクロプラスチックというのは、
MPsといわれているんですが、空気中に浮遊しているという英単語でAirborn
そのAirbornMPsを組み合わせて、今大気中のマイクロプラスチックを「AMPs」と書いて
「アンプス」といっているのですが、これは勝手に私が作った言葉で、
全く市民権を得ていないという状況です。おそらくまだ誰も知らないと思います。
これから広げていきたいですね。
そうですね。これから広げていきたいと思います。「アンプス」よろしくお願いします。




マイクロプラスチックは、米国の推定ですと、人間が年間に
食べ物として6万個、空気中に浮遊しているものを呼吸で6万個、ペットボトル水で9万個の
マイクロプラスチックを摂取をしているという報告もあります。
量的にはペットボトル水の方が多いのですが、空気中から6万個も吸っていると聞いて
…びっくりしませんか?
びっくりしますし、ここで先生とおしゃべりしている間も吸っているという事ですか?
そうなんです。実は屋外よりも屋内の方が濃度が高いといわれています。
屋内の方が濃度が高いのは何故ですか?
発生源はほぼ人間の洋服なんですね。繊維が結構出ていて、床などにも散らばってたりして、
それを人間が歩いていくと、巻き上がってそれを吸ってしまうという事なんですね。
そう思うと、マイクロプラスチックが存在しない場所はないのかな、という気がしますね。
そうですね、まずないのではないかと。
例えば北極の氷とかなんかからも見つかったりしていますので、
地球全体に広がっているのでがないかと思っています。
空気1立米…例えば1メートル×1メートル×1メートルの箱を考えてほしいのですけれど、
その中に、室内の空気ですと、最大で60個くらいある、というような結果もあります。
でもそれはすごい多いもので、普通屋外の場合には最大で4個くらいといわれています。

躍起になって、とにかく大気中マイクロプラスチックを吸わないように…!
となる必要もないのでしょうか。
ないです。それが吸ったからといって全て肺の中に入るわけではないので、
まだちゃんとわかっていないのですけれども、
例えば喉で収まったり鼻に収まったりもしますので、
きちっとうがいをする、鼻をかむ、をすれば別に体の中にすぐ入るわけではないので、
ただどういう大きさのものがどれくらいあるのかというのは、
まだ全然わかっていないです。だからそれを調べなければいけないという状況です。
もちろんPM2.5と同じようにマスクですね、それをしていれば吸う量は減ると思います。




いわゆる今マイクロカプセルというものがあってですね。柔軟剤とかありますよね。
カプセルビーズとかですか?
凄くちっちゃいものです。その中ににおい、香りを閉じ込めて
出来るだけ長時間香りが持つようにしましょう、という製品が作られているのですが、
そういったものにマイクロカプセルが使われていまして、
それがだんだん環境中で分解していくんです。その結果、そのマイクロカプセルというのも
マイクロプラスチックの一種で、結構空気中に浮遊していて、これまでの研究では
よくわかってなかったのですけれど、僕らが、新宿の大気や富士山の大気を調べたところ、
結構存在してるというのがわかってきました。
今日は本を持って来たのですが…こういうマイクロカプセル香害という臭いの害ですね、
これで今苦しんでる方が結構います。
緊急出版と書かれていますよ。
本当につい最近発売されたばかりですね。
https://japama.jp/microcapsulekougai/

昔、シックハウス症候群というのを聞いたことありますか?
基本的には症状はそれと同じなのですが、このマイクロカプセル香害といっている臭いの害は、
低濃度でも発症してしまうというのが特徴で、一般的には化学物質過敏症ともいわれています。
そちらの名前の方がよく聞きますね。
はい、ですが国ではまだ正式に病気とは認定されていないという問題があります。
実はこのプラスチックは、分解過程でメタンというCO2と同様な温室効果ガスを放出したり、
あるいはこのマイクロプラスチックが雲を作る核になったりするかもしれない。
つまり、地球環境問題と非常に大きく関わっている可能性があるということですね。
雲を作る核になるということは、今例えばゲリラ豪雨とかありますよね、
ああいうものを生成しやすくなる可能性があります。雲坪をたくさん作ることになって、
その結果雲が凄く発達していって、一気に雨がダーッと降って来る。
そういう事につながる可能性があるかもしれないという事です。









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