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3月11日 東日本大震災の体験・教訓を次の世代へとつなぐ「逗子災害ボラバスターズ」

今日は、2019年3月11日。
東日本大震災の発生から8年が経ちます。

この週末も大きな被害を受けた岩手、宮城、福島では
様々な式典が行われ、復興活動、支援活動も行われています。


そこで、8年という年月がたった今、
あの時の体験・教訓を次の世代へとつなぐ活動も全国各地でスタートしています。

今日はその中から、ここ神奈川県で、行われているものに注目します!


逗子災害ボラバスターズ 服部誠さん
と電話をつないで、お話を伺いました。



逗子災害ボラバスターズは、
東日本大震災後のボランティアバスでの活動から生まれた団体。
1年間のボランティアバスでの活動が終わっても、引き続き支援活動を続けたい、
という思いから、これまで様々な活動を続けてきました。
昨日、3月10日も逗子・葉山の中高生やそのOBの大学生を中心に活動する
ボランティア団体「つなぐっぺし」と被災地産のお肉を取り寄せての肉フェスを開催。
昨年からは、西日本豪雨や北海道胆振東部地震への支援活動もされています。


そんな逗子災害ボラバスターズが主催するイベントが、

「第四回 逗子復幸男女決定戦」

https://zushi-hayama.keizai.biz/headline/149/

https://www.kanaloco.jp/article/entry-149107.html


東日本大震災から学んだ教訓
「津波が来たらすぐ高台に逃げること」を伝えるために

法性寺下の山門から本堂正門までの坂を上るコースで、
今年の福男・福女を決める競争の催しです。



毎年お正月に行われている西宮神社の「福男選び」をモデルに、
阪神大震災を経験した西宮から東北にエールが贈られ、
宮城県女川町では、震災から2年後2013年から、避難訓練を兼ねた、
津波に襲われた市街地から高台を目指して競争するイベント「復幸男」が企画、開催。

東日本大震災以降、岩手県陸前高田市と宮城県女川町で
「逗子災害ボラバスターズ」として被災地支援を続けている時に、
このイベント「津波伝承 女川復幸男」を知り、津波に備えるため逗子でも開催したいと、
幸せな復興を願うイベント名も、女川の実行委員会に了承を得て、4年前、2015年にスタート。


様々なところにボランティアで訪れている逗子災害ボラバスターズのみなさんが
現地のみなさんから伝えていただいたことは、
「命てんでんこ、少しでも高いところに逃げる」ということ。
“てんでんこ”とは、岩手の方言で“てんでばらばらに、自分の命は自分で守る”ということ。
一人ひとりが、自分の命を守るため、
2階までの建物しかないところであれば、3階・4階のある建物に、
それよりももっと高台へ…少しでも高いところに避難することが大切です。

昨年、逗子市ではハザードマップの改訂もありました。
新たに様々な地震を想定して、津波もどの高さまで来るのか、具体的に作られています。
https://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/bousai/dosya.html



そんな津波が来た時の避難方法、そして大切な命の守り方を
つないでいこうと、開催されている「逗子復幸男女決定戦」!

今年は、0歳から80代のご高齢の方まで、およそ60人が参加。
中学生以上の男女で着順を競うものや、子ども連れら誰でも参加できるものなど、
5つの部門で実施。

「よーい、逃げろ!」の合図で、
山門から本堂正門までの急坂(およそ150メートル、標高36メートル)を駆け上りました。

車椅子にくくり付けたひもで車椅子利用者を引っ張り上げる練習も行われたほか、
避難するまでの時間を把握してもらうために、毎年全員のタイムを計測。
ご自身の体力と、実際に避難するまでにどれくらいの時間がかかるのか
参加者それぞれが把握することができたそう。

イベントに参加した子どもたちの反応はというと…
走る前はなんとなく参加した、という子も多かったなか、
いざ走り終わると、
「避難の大変さがわかった。普段坂を駆け上がることはないけど、
これくらいならいけるだろう、と思っていたら、思った以上につらくて、
途中で足が動かなくなった。津波の速さも知ることができて、この大変さを
みんなにも伝えなきゃいけないと思った。」といった感想が寄せられたそうです。

子どもたちをはじめ、さまざな世代が急斜面を思いっきり走る「逗子復幸男女決定戦」。
このくらいの坂道を駆け上がるには、自分はどのくらい時間がかかるのか…
を、知っておくのも大切です。

逗子災害ボラバスターズの活動について詳しくは、facebookをご覧ください。

https://www.facebook.com/pg/zushisaigaibusban/posts/






また、逗子のきっかけとなった、
東北・宮城県女川町で行われている「津波伝承 女川復幸男」は
今月3月23日(土)に、女川に津波が到達した午後3時32分〜開催されるそうです。

http://onagawa-fes.info/fukko-man


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