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小さな失敗もSwitch!

水曜日限定コーナー「Switch!」shine
あなたの“心”や“カラダ”をスイッチしてくれるヒントを、
一緒にゲットしていきましょう!


5月のSwitch!アドバイザーは…

作家 大野正人さん

論理的かつ深い視点から、誰にでもわかりやすい表現で執筆する大野さんが
これまでに携わった書籍の累計売上は300万部を超えます。

そんな大野さんが先週!発売されたのが、

『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

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簡単にいってしまえば、偉人の失敗を紹介する本なのですが、
今回は偉人たちの失敗と、その失敗をどう克服したのか、
そしてその失敗から今の私たちが学べることまでを書いてみました。


「プチ失敗図鑑」では、子どもがやりがちな小さな失敗について。
例えば…子どもはよくこぼしますよね、コップを倒したり。そういった
「こぼす失敗」や、コケたり遅れたり、そういった小さな失敗を紹介。
このような失敗は、ちょっとしたコツで治すことができます。
例えば「こぼす失敗」であれば、
“コップや食器をしっかり見て持てばいい”!そうすれば絶対にこぼさない。
「コケる失敗」であれば、子どもは筋力が足りないので、
運動したり外で遊んだりすれば、そうするだけでコケなくなります。



今日は!ピカソの失敗についてご紹介!!
ピカソはご存知の通り、おかしな絵で有名な人ですよね、
子どもの落書きみたいな。しかし、一生を人気画家として過ごして
今でもピカソの絵は高値で取引されています。
画家の歴史の中でも、最大の成功者と言ってもいいような人ではないでしょうか。

しかし…
そんなピカソにも、失敗がありました!? 今日の偉人スイッチは…

アチャ~~~【新しすぎる】失敗

まずピカソは、若い頃は結構きれいな絵を描いていた。
時代によって名前が付けられているのですが…若い頃は「青の時代」
恋をしていた時に華やかな絵を描いていた時は「ばら色の時代」なんて
呼ばれていたりした。そういった美しい絵を描いていたピカソがある日
『アビニョンの娘たち』という絵を描いた。それは、ゴツゴツした5人の女性が
並んでいる絵で、お世辞にも美しいというような絵ではなかった。
それを、仲間に見せた時に大不評で、「なんだこれ?」「意味わからん」、
なかには「ふざけるな!」と怒りだす人もいたというような話もある。

ピカソは新しい絵を作ったことで大失敗をした!という経緯がある。
このピカソの失敗からは【新しさ】ということが学べると思います。

誰もが一度は「新しいことをやってみたい!」と思う気持ちはあると思うの
ですが、“本当の新しさ”というのは、“誰もがやったことのないことをやろう”
というものではなくて、自分の作りたいものや自分のやりたいことを
つきつめてつきつめて考えて考えてそれでようやく形になったものを出してみる。
そういう時に出てくるのが、“新しさ”なのです。だから、
「新しさをつくる」のではなく「結果的に、新しくなっちゃった」
というのが“本当の新しさ”だと思う。
そうして練り上げて作ったものというのは、必ず誰かの琴線にふれる。

例えば、ピカソの絵でいえば、カーンワイラーという画商がまず認めてくれた。
そして同じく画家のジョルジュ・ブラックに認めてもらい、その後ブラックと
ともにピカソは「キュビズム」という、それこそみなさんが知っているような
おかしな絵を作り上げます。一方画商のカーンワイラーは、ピカソの絵の良さを
みんなに宣伝する…「こんなに新しいのにこんなに素晴らしいんだぞこの絵は!」
と高値で売って…それでピカソは人気画家になりました。

だから、何か新しいことをやりたい!と思った時は、
誰もやっていないことを考えるのではなくて、自分の中にあるもの、
そういうものをつきつめていってつくってもらいたいと思います。




もっといろんな偉人の失敗について楽しく知りたい!と思ったみなさん、
大野正人さんの本、

『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

現在「文響社」から発売中です。
お子さんと一緒に読めるように、すべての漢字にふりがな付き!
失敗エピソードだけにとどまらず、子どもによくある失敗の直し方、
子どもを勇気づけるための「心の教え」も掲載された、
読めば勇気がわいてくる、新しい心の教科書です。


http://bunkyosha.com/book/all/1642/





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