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何歳まで運転できますか? 高齢者と自動運転の未来!!

今日のエシコンでピックアップしたのは…

何歳まで運転できますか?

高齢者と自動運転の未来!!

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山梨大学で安全医工学研究室を主宰されている
伊藤安海 准教授 にお話を伺いました。


今年2月に発売された、伊藤さんも執筆されている本
文春新書『高齢ドライバー』

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高齢ドライバーの「認知」「身体」の専門家からの寄稿に加え、
地方問題や公共交通の専門家も参戦。問題の核心に迫った1冊です。


昨年、2017年から、高齢ドライバーの増加に伴い、
改正道路交通法で、認知機能検査が強化されました。


高齢者ドライバーといっても、高齢に伴って、
様々な健康障害はそれぞれ個人によって違うため、きめ細やかな対応が必要。
その問題に対応できるのが、車の自動運転技術。
しかし、全ての高齢ドライバーが自動運転の車に乗るようになれば、良い!
…というだけではない。

運転は、脳のあらゆる機能をつかう脳トレ動作だけに、
運転することをやめてしまうと認知症発症や要介護リスクが高まる
という調査結果もあります。

そこで、自動運転によって高齢ドライバーを排除するのではなく、
自動運転や運転支援技術を活用して、高齢ドライバーをより安全により
有効に活用していくのが良いのではないか。

また高齢者人口で増えることで、社会としても物流を支えるドライバーが
高齢化していき、危険だからといって年齢で区切ってしまうのは、
急速なドライバー不足を招きかねない。



また、本の中では、高齢ドライバーの事故を減らすために、
ご家庭でできるとして同乗することをおすすめされています。

同乗者がいることで、確実に事故が減る!!
ドライバーの変化にいちばん気付けるのが、同乗者なのです。

おすすめは、同世代とのドライブ。
家族に注意や指摘されるのと違い、同じ世代の友人などと一緒に乗れば
自分がたくさん車に乗っていた時のことを思いだして、
能も、体も、運転そのものが若返る!!
好きな音楽、ラジオなどを聴きながら、昔の思い出話なんかもして…
楽しくドライブもできるので、おすすめなのだそうですよ。



今後、ますます増え続ける高齢ドライバー。
安全に運転を楽しんでもらうためにも、最新技術はもちろん、
家族や友人のみなさんでできることもしていきたいですね。



山梨大学 工学部機械工学科 安全医工学 伊藤研究室
http://www.me.yamanashi.ac.jp/lab/ito/index.html


文芸新書「高齢ドライバー」
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166611577






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