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【レシピ本プレゼント!!】おうちのキッチンから、世界へSwitch!

水曜日限定コーナー「Switch!」shine
あなたの“心”や“カラダ”をスイッチしてくれるヒントを、
一緒にゲットしていきましょう!


2月のSwitch!アドバイザーは…
世界を旅するシェフ 本山尚義さん

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ホテルの料理長を経験したのち、
各国を巡りながら料理を教わる「旅するシェフ」となり、
現在は世界の味を家庭で楽しめるレトルトにして販売する
「世界のごちそう博物館」を主宰されています。

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そんな本山さんが昨年12月に
クラウドファンディングによって出版された本が
世界全196ヵ国の料理がすべて載っているレシピ本!
材料はすべてスーパーで揃えることができます!!
『全196ヵ国 おうちでつくれる世界のレシピ』

Photo

今日は、この
本山シェフのサイン入り本を1名様にプレゼント!!


たくさんのエントリー、ありがとうございました!




実をいうと、僕はもっと専門的な本を書きたかった。しかし出版社から、
みんなが手軽に作るにはもっと手順を少なくしないといけませんよ、
ということになり今回レシピを簡略化するという作業を一生懸命した。
こだわったポイントは、分数なども書いているのですが、
この弱火で何分、小さじ1…などというのを誤差が出ないように
なるべくなるべく手順を少なくしました。最初はとても苦労しましたが、
そこを自分で料理を作っていると、蓋を閉めたりなどの手順を考えずに
やっているんです。でもやっぱりそれをその料理によって思い出して
書いていく作業が結構大変でした。


世界を旅していて、やっぱり、
現地のみなさんから日本の料理を作ってくださいと言われることも。

何処の国でもあって、いろいろ試すのですが、日本料理が外国の人が
ダメなものが結構多くて。例えば、醤油、砂糖を使った料理が日本では
多いですよね、そういった料理は全部NGなんです。醤油…辛くて甘い、
甘辛い、というのは苦手という人が多いです。日本の出汁の香り
というのも、あまり魚から出汁をとったりもしないので、
お味噌汁にしてもお吸い物にしてもなかなか難しい、好んで食べなかったりする。
なので、料理をしていくうちに、これは出せないな、というのがわかってきたり、
逆に、お好み焼きなどは喜んでくれたりもする。
日本のカレーを一度、インド人に食べてもらったことがあるのですが、
「美味しいね、これは何料理?」と言われて、いやぁこれはカレーなんですよ、
と答えたことがあって。やっぱりインド人からしたらそれはカレーではなくて、
「日本の料理」という風に映っていたみたいですね。日本から持って行って
喜ばれるものの中では、お茶漬けなどは喜んでいました。



それでは、
『全196ヵ国 おうちでつくれる世界のレシピ』!!
今日のスイッチは…

ポンっとひっくり返そう、イラクの“マクルゥーバ”!!

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材料は牛肉となす、お米、という3種類。
それぞれナスを炒めて、牛肉を炒めて、炊飯器の下に並べるように層にする。
その上にごはんを乗せてお水を入れて、炊くだけです。

これは炊いている時の香りがとてもいいです。そして炊き上がった時に
下に牛肉があってナスがあってその上にごはんがある。
それを「マクルゥーバ」と言ってひっくり返すんです。おめでたい時に
作る料理で「マクルゥーバ」というのは「ひっくり返す」という意味。
美味しくて、うちのアルバイトも、これを出すと止まらないくらいに
スプーンが進む美味しい料理です。この料理はイラクなのですが、
中東の方で食べられている料理で、インド人がシリアなどの中東の方へ行って
スパイスも広めているので、その影響でお米も広がっているのかな、と思います。
シリアの方に教えていただいたものが一番美味しかったので、それを再現して
レシピにも紹介しています。その方も、元々シリアの紛争があってなかなか
最初は心を開いてくれなかった。でも、料理のことを知りたいと伝えると、
渋々お店の方に来てくれて、一緒に作ったのですが、本当に美味しかったので
「美味しい!」と伝えるとニコッと笑ってくれた。それが忘れられない料理です。



どれも美味しそうな料理ばかりの本ですが、気になるコメントが
書かれている料理があります。
それが、「これは…まあ…食べてみて」という、
パプアニューギニアの「サクサク」さごやしでんぷんのくず餅風!

一番人気のなかった料理なんですよ。
本に載っている195ヵ国211品の料理を全部食べた方が33人いるのですが、
その方たちに、一番美味しかった料理と一番美味しくなかった料理を聞いて
みたところ、これが一番美味しくない、というものでした。みなさんが
食べているところを見ても、普通だったら頷きながら「うん、美味しい」
というような感じなのですが、この料理を食べた時は「ん!?」みたいな
反応だったので、後からどうでした?と聞いてみると「味…ないね」
みたいな感じで。しかし、その“味がない”というのはパプアニューギニアでは、
味がなく、味付けをしないで食べる主食なんですよ、というお話をして、
ああ、そうなんだ…と。現地で住んでいる日本人は、きな粉などをまぶして
食べているらしいのですが、それを見たパプアニューギニアの人は
そんな気持ちの悪い事をするなよ!と言う…そんな話を聞きました。



今回は本当に僕が伝えたい事がレストランで僕が料理を食べてもらって、
その事・国を考えてもらう、実際に作ってもらってそれをもっと身近なものに
感じてもらうという次のステップへ行った。僕の中ではもっと本当にその世界
の人も巻き込んでやりたいな、というのが最終段階としてあって、最終的には
外国のシェフとコラボして、世界の料理を通じて世界のいろんな人に
そういった思いを発信していきたいと思っています。

世界にはたくさんの人々が暮らして、それぞれのものを食べていると思うのですが、
その料理を美味しいとか不味いとか良いとか悪いとかではなくて、背景があって
歴史があってそれを引き継いで来た、ということをすごく意識をして味わったら
その国の人やお互いを認めるきっかけになるのではないかな、とずっと思っている。
世界の料理は、世界と私たちを近づける力や役割があるのではないかと思っています。




もっと詳しく知りたい!おうちで世界の料理を作ってみたい!というみなさん!
現在、 ライツ社 から発売中の本山尚義シェフの本、
『全196ヵ国 おうちでつくれる世界のレシピ』

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ぜひ、手に取ってみてください。
各国のレシピが美味しそうな写真と一緒にフルカラーで納められています。
ジャンル別、シーン別、地図から料理を探すこともできる1冊です!

世界のごちそう博物館
https://www.palermo.jp/

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