K's Cinema Review - Fm yokohama 84.7

「ラサへの歩き方〜祈りの2400km」

今日は2つ新作をご紹介。

本日から公開されている「ラサへの歩き方〜祈りの2400km」です。

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『ラサへの歩き方~祈りの2400km

 7月23日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 配給:ムヴィオラ

チベットの小さな村から聖地ラサ、そしてカイラス山へ。

はるか2400kmを“五体投地”で、ほぼ1年かけて歩く11人の村びとの

チベット巡礼旅の様子を描いたロードムービー。

監督は、「こころの湯」「胡同のひまわり」のチャン・ヤン。中国人の監督です。

五体投地とは、両手・両膝・額(五体)を地面に投げ伏して祈る、

仏教でもっとも丁寧な礼拝の方法。

チベットには今も聖地巡礼を、五体投地で礼拝しながら、

長い時間をかけて進んでいく人々がいます。

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映画は、丁寧に村人たちの暮らしを見せ、

大げさにすることなく巡礼を撮る、というスタイル。

さりげない会話や行動の中から「他者のために祈る」という

チベット仏教の考え方を伝えています。

 

毎日忙しくてイライラ・・・

暑くてイライラ・・・

電車が混んでイライラ・・・

ニュースを見ていても、ちょっとのことで人を傷つけたり、

喧嘩になったりしているなと感じる昨今の社会に

何かを気づかせてくれる作品。

宗教映画ではありませんが、苦行から見えるものは何か、

人生観はどんなものか、その心のありかたが見えてきます。

東京ではシアター・イメージフォーラムにて今日から公開、

神奈川県内では川崎市アートセンターで近日、

シネマ・ジャック&ベティにて11月12日公開予定です。

詳しくは公式サイトをご確認ください。

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