平成もついに来月の4月末で終わり。時代の移り変わりを感じますね。
ということで今日は、「平成、昭和のカーライフ」を振り返ってみましょう。
「そんなのあったねぇ〜」と懐かしさを感じながら聞いてくれたら嬉しいです。
平成2年に誕生した、トヨタの「天才タマゴ」といえば…
そう「エスティマ」です。
独特なフォルムで鮮烈デビューしました。
現在でもそのコンセプトは変わらず、ロングセラーとなっています。
そして、平成9年に登場し、当時のテレビCMでは、
「手塚治虫さま、あなたが空想した車です」
というコピーとともに登場した車といえば…
そう、ハイブリットカー・プリウス。
燃費はリッター28kmと驚異的な数字で驚きました。
なお、現在の4代目となるプリウスの燃費は、リッター40.8km!
すごい進化ですね。
もう少し時代を遡ってみましょう。
昭和の時代には当たり前でしたが、
今ではあまりしなくなったことの1つに「暖機運転」があります。
昔の車はエンジンが暖まっていないと、
走りたくても思うように走れないというのが
実情で、運転を始める前に、エンジンを暖めるための時間をとっていました。
現在は、エンジンのほとんどが電子制御されているので、
エンジンが冷えている時でも、エンジン性能をしっかりと引き出せるようになり、
「暖機運転」は基本的に不要になりました。
むしろ、条例によって長時間のアイドリングを禁じている自治体も
増えてきているほどなんです。
昭和のカーライフで当たり前だったものにもう1つ、「地図」があります。
昭和56年(1981年)に最初のカーナビが登場し、
だんだんと普及して行きましたが、
その前は地図を片手に目的地へ向かう方法しかありませんでした。
ドライブ地図の定番、「スーパーマップル」などを思い出す方も
いるのではないでしょうか?
さらに、スマートフォンが登場してからは、クルマに標準装備されていなくても、
スマホでナビが使える時代になりました。
オートックワンの調査によると、今では27%もの人がスマホのナビアプリを
カーナビ代わりに使っているそうです。
さてここで今日のクイズです。
1981年に日本で発売された世界初のカーナビ、
今では当たり前のある機能がありませんでした。それはなんでしょう?
1:スクリーンがなくて、音声のみの案内だった。
2:地図にカラーがなく、白黒の表示だった。
3:自車位置を把握するための、GPS衛星がなかった。
正解は・・・
3:自車位置を把握するための、GPS衛星がなかった。
最初のカーナビが出た1981年は、
GPSによる位置情報が入手できない時代でした。
なので、GPSの代わりに、ガスレートジャイロと呼ばれる、気体の流れを検出して
角速度を測るセンサーと、走行距離センサーによって、
クルマの移動する方向と距離を検出していました。
そして、そのデータを透明型の地図シートをセットしたブラウン管に
走行軌跡として表示していたそうです。
今当たり前のカーライフも、きっといつか古くなる時代が来るのでしょう。
自動運転や、空飛ぶ車、将来何が当たり前になるのかわかりませんね。
ということで今日は、平成、昭和のカーライフについてのお話をご紹介しました。
さて、番組開始当初から続いてきたこのコーナーですが、
来週で最後の放送となります。
どうぞ来週もお聴き逃しなく