
毎年、年末年始に「帰省ラッシュ」や、「Uターンラッシュ」が起こりますね。
今年の交通状況はどうでしょうか?
今日は、渋滞予想などの情報をご紹介します。
まずは下りですが、
ゴールデンウィークや、お盆ほどの大渋滞はしませんが、
12月29日、30日、1月2日、3日は、比較的渋滞が発生するとされているので
注意が必要です。
交通道路各社が取りまとめた、10km以上の渋滞が起こる回数を示したデータを
参考にすると、
・明日、12月29日は、12回の渋滞。
・翌日30日は、10回。
・年が明けて1月2日は、14回。
・翌日3日は、12回の渋滞が予想されています。
その中でも、特に長い渋滞は、
12月30・31日午前中の「東名高速、伊勢原バス停付近」の下り。
最長で25km、およそ1時間の渋滞になりそうです。
一方、上りでは・・・
「Uターンラッシュ」のために
・年明けの1月2日に、38回の渋滞。
・そして翌日3日は、33回の渋滞が発生。
下りよりも、上りの方が多くの渋滞が発生すると予想されています。
中でも長い渋滞は、「東名高速 大和トンネル付近」。
1月2日の午後2時頃、なんと最長で40km、
およそ1時間40分の渋滞に達する予想となっています。
渋滞を避けたい人は、上り、下りともに、1月4日~6日にかけて
高速道路を利用するのが狙い目でしょう。
ところで、「東名高速 大和トンネル付近」と言えば、渋滞の常連ですね。
「渋滞ワースト1位」と言われるほど、頻繁に発生します。
その理由は大きく分けて3つ。
一つは、トンネルになっているので、周囲が暗くなったり、閉塞感を感じ、
スピードが落ちてしまうから。
二つ目は、トンネルの手前で下り坂から上り坂に変化するので、
気づかないうちにスピードが落ちてしまうため。
そして三つ目は、様々な道からの合流地点となっていて、交通量が多いため。
といった理由があります。
大和トンネル付近では、渋滞を解消させるための対策として、
東京オリンピックまでの完成を目指して、
合流部やトンネルの前後での車線の拡幅が進められているそうです。
渋滞への対策は各高速道路によって様々ありますが、
NEXCO東日本では、「ロードジッパーシステム」という、
アメリカで開発された画期的な対策方法も導入されています。
この「ロードジッパーシステム」の開発によって、アメリカの道路の
“時間帯によって道が混み合う”という問題を解決しました。
さてここで今日のクイズです。
アメリカで開発された、渋滞を解消させる「ロードジッパーシステム」とは、
どんなものでしょうか?
1:減速しやすい地点で警告音が鳴るシステム
2:坂道で速度が落ちにくい特殊な路面システム
3:中央分離帯の防護柵を動かすことができるシステム
正解は・・・
3:中央分離帯の防護柵を動かすことができるシステム
「ロードジッパーシステム」は、中央分離帯のコンクリート防護柵を、
特殊車両を用いて動かすことができるというシステムです。
これにより、混雑する時間には車線を増やしたり、
反対に交通量の少ない時には車線を少なくするなどの調整ができます。
通常であれば、人力でコーンを1個ずつ置いて車線規制を行ないますが、
このシステムがあれば、作業員の労力も少なく済みますし、
作業中の事故も防ぐことができます。
「ロードジッパーシステム」は、その名の通り、ジッパーを閉めたときのように、
うねうね防護柵を動かすことができることから、この名前がついているのです。
これまでテストとして、
常磐道の柏ICから、流山IC区間などで採用されています。
ということで今日は、渋滞情報や、画期的な渋滞対策についてご紹介しました。