
2025年に、大阪市の夢洲で万国博覧会の開催が決定しましたね。
前回大阪で行われたのは今から48年前。
1970年までさかのぼります。
当時の記録を探ってみると、
大阪万博と電気自動車には実は深い関係があることがわかりました。
今日はそんな「大阪万博と電気自動車」についてのお話をご紹介したいと思います。
70年の大阪万博をきっかけに、
様々なものが日本の暮らしに普及していったと言われています。
例えば「缶コーヒー」や、「動く歩道」。
今では街中で当たり前のように見かけるものも、
当時は革新的なものだったんでしょうね。
そして、その中の一つに「電気自動車」がありました。
電気自動車は、当時、普及に至ってなかったのですが、
万博で電気自動車が実際に使われたことによって、
一躍注目されるようになったのです。
電気自動車は、来場者の輸送用として70台。
さらに、放送用機材を運搬するプレスカーや、
施設管理用のパトロールカーとして130台用意されました。
その時のものは、
およそ時速8kmの速度で会場内を移動するというものだったそうです。
では、2025年の万博では、電気自動車のどんな進化が見れるのでしょうか?
その中の一つとして、「ワイヤレス充電システム」というものがあります。
大阪の電気機器メーカーは、万博に向けて、
電気自動車の「ワイヤレス充電システム」を開発中です。
一般的には、充電にはコードが必要となりますが、
開発中のものは、指定の位置に駐車するだけで、自動で充電が開始します。
これは、地上に設置された送電コイルに、受電コイルを搭載した車が接近すると
送電が開始されるという仕組みになっているのです。
12月から、実用化に向けての準備を進めていくとのことですので、
これから開発が進んでいくのが楽しみですね。
ところで、そんな電気自動車ですが、万博よりも以前にもあったのでしょうか?
電気自動車の歴史は、意外なことにガソリンエンジン車より古く、
1873年にはイギリスで電気式四輪トラックが実用化されています。
日本でも1937年に、初の電気自動車が製作されましたが、
量産には至りませんでした。
しかし、1947年になると、国内初の量産型電気自動車が製造され、
販売が始まっています。
万博よりも以前に電気自動車はあったのですね。
さて今日は、そんな国内初の量産型電気自動車にまつわるクイズです。
国内初の量産型の電気自動車は、
1回の充電でどのくらいの距離を走ることができたでしょうか?
1:およそ25km
2:およそ65km
3:およそ100km
正解は・・・
2:およそ65km
国内初の量産型の電気自動車は最高時速35km、
一回の充電でおよそ65km走行可能だったと言われています。
最高速度が時速35kmということは、マックススピードで走り続けたとして、
2時間走ることができなかったという計算になります。
現在、人気の高い電気自動車などでは、
一回の充電で200km以上走行できるものもあるので、
走行可能距離は今よりも随分少なかったということがわかります。
ということで今日は、大阪万博と、電気自動車についてのお話をご紹介しました。