今日は、道路や交通に関する「意外と知らない豆知識!」を
ご紹介したいと思います。
道路には「トラックレーン」と呼ばれる、
大型貨物が走るべき車線を示した青い標識があります。
トラックの走行区分は、
一般道では道路の右側車線にあり、
高速道路では左側に表示されています。
一体この差はなんでしょうか?
高速道路のトラックレーンが左側となっているのは、
大型貨物の制限速度が、時速80kmまでと決められているからです。
高速道路での乗用車の制限速度は時速100kmなので、
もしトラックの走行レーンが右側にあった場合、
追い越しの際に邪魔になってしまう・・・というわけです。
一方、一般道でトラックレーンが右側にあるのは、
道路沿いにある住宅や歩行者に対して
騒音などの被害を少なくするためです。
これによって、騒音や振動が軽減され、
排ガスの悪影響も受けにくくなったというデータも報告されています。
交通情報で、頻繁に耳にする「渋滞」という言葉がありますよね。
実は、高速道路と一般道では「渋滞」の定義が異なっています。
日本道路交通情報センターのwebサイトの定義を参考にすると、
高速道路では、時速40km以下で走行する状況となる場合が「渋滞」とされます。
しかし、「首都高速道路」や「阪神高速道路」など
東京・大阪・名古屋・福岡・北九州・広島の6つの大都市にある
「都市高速」と呼ばれる道路では、
時速20~40kmが「混雑」。
20km以下が「渋滞」とされています。
一方、一般道では時速10~20kmが「混雑」、
10km以下が「渋滞」とされているのです。
つまり、高速道路が「渋滞」で、一般道が「混雑」になっているからといって、
必ずしも一般道の方が空いているとは限らない・・・というわけですね。
ちなみに、一説によると、「渋滞」という言葉が世間一般に使われ始めたのは、
1961年、警視庁がラジオで世界初となる
交通情報を放送したことがきっかけとも言われています。
道路を走っていると、道に何かものが落ちていることってありますよね。
毛布や、木材、車の部品など様々な物が落ちています。
実は、全国の高速道路だけで、年間33万件を超える落下物があるそうです。
今日は、そんな高速道路の落し物にまつわるクイズです。
NEXCO中日本が公表している高速道路の落し物で、
最も多いのは次のうちどれでしょうか?
1:タイヤなどの部品類
2:プラスチックや毛布
3:ベニヤなどの木材
正解は・・・
2:プラスチックや毛布
NEXCO中日本の、交通管理隊が2016年度に処理した
落下物のデータを見てみると、
一番多い落下物は・・・プラスチック・ビニール・毛布などの布類。
2万5400件でダントツ1位となっています。
次いで、タイヤなどの自動車部品類が、8900件。
そして、3位が、角材・ベニヤなどの木材類で、6900件となっています。
高速道路では、急ハンドルで落下物を避けたりすると危ないですので、
車内や、荷台に乗っている荷物が風で飛ばされないように心がけたいですね。
ちなみに、危険な落下物を見つけた際は、
道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡することで、
処理してもらうことができるので、覚えておくといいかもしれませんね!
ということで今日は、道路や、交通にまつわるお話をご紹介しました。