クルマを運転していて事故が多いポイントといえば、「道路のカーブ」。
対向車とぶつかってしまったというニュースも、耳にしますよね。
この、「道路のカーブ」、事故防止のために、
様々な工夫がされていること知っていますか?
★今日は、“カーブに関する知られざる豆知識” をご紹介!
まず初めは・・・カーブに使われている数学
カーブ地点は、じつは事故が起こらないように、十分に計算されて設計されています。
例えば・・・「高速道路」や「国道」などの、ほとんどカーブは、
“ 最初は、ゆるく、徐々にきつく” なっていること、気づいていたでしょうか?
「高速道路」などでは、直線からカーブに入って行く時にスピードが出すぎて、
車は、「道路の外側」へと、はみ出しやすいんです。
この「車のはみ出し事故」を防ぐために、「道路のカーブ」は、
最初はゆるく、徐々にきつくなる設計になっているのです。
また、この「カーブの設計」には名前があり、「クロソイド曲線」といいます。
なんとなくピンとこない名前ですが、
この「クロソイド曲線」は現在、世界中の高速道路などで、採用されています。
ちなみに日本で初めて採用されたのは、
長野県と群馬県の県境にある、三国峠。
“はみ出し事故”が、激減したそうです!
また、世界で初めて「クロソイド曲線」が採用された「高速道路」は、
ドイツの「アウトバーン」。
速度無制限で走れるエリアがあることで有名な「高速道路」ですが、
スピードが出やすい道路では、この設計が、事故防止に貢献しているんですね。
続いてのカーブに関する豆知識は・・・カーブ地点の珍しい道路表示
山奥にある道路は、見通しの悪いカーブが多いですよね。
そういったポイントでは、
「カーブ注意」「スピード落とせ」といった道路標示を、よく目にします。
中でも、少し特殊なものもあり・・・
都道33号「檜原街道」沿いには
「超急カーブ」と書かれた道路標示があるんです!
道路表示に、「超」という言葉が使われているのは、
なんだか違和感がありますが、これには理由があります。
もともと、その地点のカーブには、道路標示がなかったために、
センターラインを越え、対向車とぶつかってしまう事故が発生していました。
そこで、注意喚起を図るために、
警察署が、道路管理者に、「超」を付けることを要請したんだそうです。
たしかに、カーブ地点に「超」と書かれていたら、
絶対に気をつけて走ろう!って思いますよね。
「超急カーブ」以外にも、福岡県にある見通しが悪い道路に、
「あ、危ねー!」と書かれた道路標示などもあります。
道路に、急に、しゃべり言葉で、文字が書いてあると、
不思議と注意して見てしまいますね。
そして、「道路」といえば・・・
先月下旬から今月にかけて、群馬県のとある道路のカーブ地点に、
水玉模様が描かれた道路が登場したこと、ご存知でしょうか?
じつは、この水玉模様は、交通事故を減少させるために描かれたものなのですが、
ここで「今日のクイズ」です。
群馬県の、とある道路の路面に描かれた「水玉模様のペイント」
どのような意味があるでしょうか?
1:雨が降った時のための「滑り止め」になっている
2:錯覚により「カーブの度合い」をわかりやすくしている
3:景観に変化をつけて、「居眠り」を防止している
正解は・・・
2:錯覚によりカーブの度合いをわかりやすくしている
長野県の、軽井沢へ通じる国道18号「碓氷バイパス」の一部区間で、
路面に、「水玉模様のペイント」が、描かれました。
この水玉模様は、「オプティカルドットシステム」といい、
見通しの悪いカーブが続く箇所にドットを描くことで、
前方のカーブの度合をわかりやすくしてます。
つまり、ドライバーは、その地点のカーブをどのくらいの速度で走ったら良いか、
感覚的にわかるようになります。
このペイントが実施された道路は、きついカーブが続く上り坂。
下り坂となる側では意識的にスピードを落としますが、
上り坂では、勢いをつけて坂を上ろうとするので、
車の転倒事故が起きる事例があったため、実施されたそうです。
ということで今日は、カーブにまつわる豆知識などをご紹介しました。