明日、7/7といえば七夕ですが、
地球温暖化防止を目的とした「クールアース・デー」でもあります。
午後8時~10時限定で、
首都高にある5つの橋のイルミネーションを消灯する試みも実施されます。
そこで今日はクールアース・デーにちなんで、
世界で広がっている環境対策についてご紹介したいと思います。
走れば走るほど、空気を綺麗にするタイヤって知っていますか?
まるでなぞなぞのようですが、これは本当に開発されているタイヤです。
世界最大のタイヤ会社の1つである「Goodyear」が
2018年にコンセプトモデルとして発表したタイヤで、
「Oxygene」と名付けられた、光合成を利用して酸素を生み出すタイヤです。
簡単に説明すると、タイヤの内部に苔が生えていて、
その苔の光合成を利用し、酸素を生み出す仕組みになっています。
もしこのタイヤがパリを走る250万台の車すべてに履かせたら、
苔は4,000トン以上の二酸化炭素を吸収し、
およそ3,000トンの酸素を生み出す計算となります。
これまでタイヤメーカーが発表してきた環境へのアプローチといえば、
“低燃費かどうか”や、“リサイクルできるか”などでしたが、
Goodyearは、苔を使うという
全く新しいアプローチをしたことで注目を集めました。
環境問題といえば、中国の大気汚染問題もあります。
最近では、「PM2.5」という言葉をよく耳にするようになりましたね。
そもそも「PM2.5」というのは、
自動車や工場などから排出された大気汚染の原因となる物質のことです。
中国では自動車の保有台数もますます増加していて、
環境問題の深刻化が進んでいますが
最近では、対策のプロジェクトが中国の西安で始まっています。
そのプロジェクトとは、高さが60mもある巨大空気清浄機!
中国のメディアは、
「この巨大な空気清浄機を稼働させたところ、
10平方キロメートルの範囲で大気汚染の数値が改善された」と伝えています。
さらに、今後は、なんと高さ500mの超巨大空気清浄機を作ろう
という計画もあるそうですよ!
それから、環境先進国といえば、スウェーデン。
スウェーデンは環境についての教育が義務教育になるほど、
環境への意識が高い国です。
35年も前から車のアイドリングが禁止されていたり、
バナナやジャガイモの皮で走るバスがあったりと、
環境問題への取り組みが積極的に行われています。
さらには、化石燃料の使用を減らし、
ゆくゆくは温暖化ガスを排出しないシステムをつくりあげようとしているんです。
そんなスウェーデンの「eRoadArlanda」という団体では、
二酸化炭素を排出を減らすための施策を行なっています。
さて、ここで今日のクイズです。
スウェーデンの「eRoadArlanda」という団体のプロジェクトでは、
CO2排出を減らすための策の一つとして、
あるものを一般道に取り付けたのですがそれはなんでしょうか?
1:Co2削減を促す巨大看板
2:電気自動車のみが走れる優先レーン
3:電気自動車のバッテリーを充電できる道路
正解は・・・
3:電気自動車のバッテリーを充電できる道路
今年4月、スウェーデンの首都ストックホルムの近郊において、
電気自動車が走行中にバッテリーを充電できる
"電気道路"を世界で初めて開通させました。
道路に埋め込まれたレールは電線の役割を果たし、
走るだけで電気自動車のバッテリーを充電できる仕組みになっています。
この道路はおよそ2kmに渡って設置されていて、
最終的にはなんと、合計でおよそ2万kmのレールを
道路に敷きつめる計画をしています。
ということで今日は世界で広がっている環境対策についてご紹介しました。