最近は毎日暑いので、車に乗った時に感じる、モワッとした空気が嫌ですよね。
車の色などでも多少違いはありますが、車の中はなんと40度以上にもなっています。
でもそれよりももっと暑くなっているのが、ダッシュボード。
ダッシュボードは、およそ80度以上にもなっている事もあり、
うっかり手で触ってしまったり、肘などをついてしまうと、
やけどをしてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
さて、そんなダッシュボードですが、
年中、紫外線を浴び続けていたり、
反対に冷房の風でキンキンに冷たくされたりするので、
ダッシュボードも劣化が起こります。
昔の車は特に劣化がしやすく、1970年代までの車は熱が原因で
ダッシュボードが割れてしまったり、反ってしまったりすることがありました。
最近の車は、そういったことはあまりなくなってきましたが、
樹脂を使っている以上、可能性がないとは言えないので、
駐車の際はサンシェードを使うようにしたり、
ダッシュボードなどの樹脂パーツに使える保護剤を定期的に塗るようにすると
いいかもしれませんね。
ところで、
なぜ車の中はあんなに暑くなってしまうのでしょうか?
車の中が暑くなってしまう主な理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は・・・フロントガラスなどのガラス類は、太陽の光を通してしまうので、
車内に熱をためてしまうということ。
2つ目は・・・ダッシュボードは熱が溜まりやすく、そこに溜まった熱が熱伝導効果に
よって車内の空気を温めていってしまうから。
簡単に説明すると、車の中は、ビニールハウスと同じような、
熱の溜まりやすい状態になってしまっているのです。
一度車の中の空気が、外の空気より熱を持ってしまうと、
窓を開けるなどして空気を入れ替えたり、
空気そのものを冷やすなどしないと
車内の温度は下がっていきません。
車に乗った時に素早く車内の温度を下げる定番の方法は、
車のドアを開け閉めすることですよね。
助手席側の窓一箇所だけを全開にして、
運転席側のドアを数回開け閉めを繰り返すだけで、
中の気温が外の気温と同じくらいまで下がります。
ちなみに、最も素早く温度を下げる方法は・・・
窓を開けながら、エアコンをかけることです。
JAFが行なった車内温度のテストによると、
もっとも効果があったのは
「窓を全開にした状態で外気取り入れる」というやり方でした。
はじめに、窓を全開にして、エアコンを外気導入にして走行。
そして、少し時間が経った後に、窓をしめ、
エアコンを内気循環にするのが最も効果的です。
そして、この時期は、車内だけではなく、地面も熱を持ってしまいます。
特にアスファルトの多い都会では、地面に熱がこもったような感じがあります。
実際に、アスファルトは、太陽光や、車の発する熱などによって、
夏の日中は60度近くまで熱を持ち、
夜になってもなかなか下がっていかないのです。
そんな中、ロサンゼルスでは、
都市部の道路の温度上昇を和らげる取り組みが行われています。
さて、ここで今日のクイズです。
ロサンゼルスで行われている、
都市部の道路の温度の上昇を和らげる取り組みとは
なんでしょうか?
1:道路に日陰を作る
2:道路に水を撒く
3:道路を白く塗装する
正解は・・・
3:道路を白く塗装する
アメリカ・ロサンゼルスでは、道路を白く塗装して平均気温を3度下げると言う
温度対策が行われています。
「Cool Seal」という塗料で白く塗装することで、
太陽光を反射させ、気温の上昇を和らげる仕組み。
白いインクでは、光を反射させすぎてしまって、
バイクなど運転する際に眩しいのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
開発をしたGuardTop社によれば、眩しくなりすぎないように考えて
ガードインクがつくられているようです。
白くするのは、道路だけでなく、駐車場などでも適応ができますよね。
まだ、塗られている場所は限られていますが、
今後様々な場所で見かけるようになるかもしれません。
もしロサンゼルスに行かれる方がいれば、ぜひ探してみてください!
ということで今日は、様々な熱対策についてご紹介しました。