
今日は、車や道路などの色にまつわる豆知識をご紹介したいと思います。
色の豆知識その①、トンネルの色の話。
トンネルの中のランプって、
オレンジ色の照明が多いと思いませんか?
実は、オレンジ色の照明が使われているのには、理由があったのです。
昔は、排ガス規制がなかったため、トンネルの中は煙が充満していて、
ランプの光が通り抜けにくいという問題がありました。
そこで、使われるようになったのが、『低圧ナトリウムランプ』という、
オレンジ色に光るランプです。
このランプは、オレンジ色の光のため、排気ガスなどの影響を受けにくく、
見通しが良いといった特徴があり、昭和30年代頃から導入されるようになりました。
しかし、近年では、『低圧ナトリウムランプ』は数が減ってきていて、
新しく設計されたトンネルなどでは白い色に光るLEDが採用されています。
ちなみにトンネルは、入り口と出口付近で明るさが違い、
入り口では明るく、内部に進むに従って暗くなっていくようになっています。
少しずつ暗くすることで、徐々に暗さに慣れさせるように
計算されて作られているんですよ。
色の豆知識その②、道路の色の話。
道路を走っていると、赤茶色のような色や、
緑色で塗られた道路を見かけることがありませんか?
実は、これにも理由がありました。
赤色の道路は、交差点付近や、カーブ付近でよく見かけますが、
基本的にドライバーたちへの注意喚起で事故防止を目的にしています。
赤は警告色でもあるため、徐行や減速を促したり、前方に注意すべき場所があることを
知らせたりする目的があります。
一方、緑色の道路は、小学校のある近くや住宅街でよく見かけます。
これは、歩道の無い道路で路側帯の存在をわかりやすくして、
歩行者を保護する目的があります。
緑は安全色ということもあり、比較的統一されていますが、
場所によっては、青や赤でペイントされているというパターンもあるようです。
色の豆知識その③、タイヤの色の話。
タイヤの色といえば、何色を想像しますか?
もちろん、一般的には黒を想像しますよね。
でも、100年以上前は、違う色だったのはご存知でしょうか?
タイヤが黒くなったのにも、深いわけがあったんですが…
さて、ここで今日のクイズです。
100年以上前のタイヤの色は、何色が主流だったでしょうか?
次の三つのうちから選んでください。
1:白
2:黄色
3:オレンジ色
正解は、
1:白(リバーブ)
もともと、着色前のタイヤの色は白で、100年以上前は、
タイヤといえば白い色をしていました。
しかし、耐久性に難があったために、
炭素を混ぜた黒いタイヤが作られるようになったのです。
ビンテージカーなどを見ていると『ホワイトリボンタイヤ』と呼ばれるタイヤで、
側面の部分に白いラインがあるタイヤがあります。
これは、白く着色されているわけではなく、反対に、
地面に触れる部分を黒くしているのです。
『ホワイトリボンタイヤ』は、今はもう新車に使われることはほとんどありませんが、
ビンテージカーのタイヤとして現在も販売されているんですよ。
ということで今日は、車や道路の色にまつわる豆知識についてご紹介しました。
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