
自動車を動かすエネルギーといえば、ガソリンが一般的ですよね。
しかし、世界で初めてできた自動車は、蒸気で動いていました。
釜にまきをくべ、黒い煙と、白い蒸気を出しながら走っていたんですね。
世界で初めて生まれた蒸気自動車は、「キュニョーの砲車」と
呼ばれていて、蒸気機関を使い、大砲を引いて移動できるかどうかを
検討するために作られたものでした。
現代では、水素自動車や、燃料電池自動車など、排出ガスを出さない
クリーンなエネルギーまでもが開発されています。
ところで、タイヤといえば、ゴムで作られているものを想像しますが、
昔のタイヤってどんなものだったのでしょうか?
そもそも、タイヤの起源は『車輪』ですが、一番最初にできた車輪は、
木の板を継ぎ合わせて作ったものでした。
それがだんだんと鉄製のものに変わっていき、
さらにはゴム製のタイヤへと進化していきます。
タイヤにゴムが使われるようになったのは、今からおよそ350年前。
当時使われていた「ソリッドタイヤ」というタイヤは、現代のタイヤとは違い、
タイヤに空気が入っていないので、路面の抵抗が大きく、はやい速度での走行に不向き。
その後、高速で走ることができる空気入りのタイヤが普及していくと、ソリッドタイヤの需要はなくなっていきます。
しかし現在、空気のいらないタイヤが、改めて開発されているのは知っていますか?
空気のいらないタイヤは、「エアレスタイヤ」と呼ばれ、
空気圧点検などのメンテナンスの必要がなく、パンクの恐れもありません。
また、車体も軽くなるので、燃費が良くなり、CO2排出量の削減にもつながります。
ダンロップや、ブリヂストン、ミシュランなど、
各メーカーからエアレスタイヤが開発されていて、
モーターショーなどでも展示されているんですよ。
ところで、車が、道路ではなく、空を走る時代が近づいてきているのは知っていますか?
現在、世界では、バックトゥザフューチャーの世界のような、
空飛ぶ車の開発が進められていて、
日本でも『CARTIVATOR』という団体が空飛ぶ車の開発をしています。
開発中の車は、『SkyDrive』という車で、
車体を浮かすためのプロペラが付いていて、
公道を走りながらそのままドローンのようにプロペラを回転させて、
空に飛び立てるような仕組みになっています。
ここで今日のクイズです。
空飛ぶ車を開発している団体、「CARTIVATOR」が、
活動の目標としていることがあるのですが、それは次のうちどれでしょう?
1:空飛ぶ車で、タクシーサービスを運営する
2:空飛ぶ車で、東京オリンピックの聖火台に火を灯す
3:空飛ぶ車で、カーレースをする
正解は、、、
2: 空飛ぶ車で、東京オリンピックの聖火台に火を灯す
「CARTIVATOR」は、2020年の7月頃までに聖火点灯デモを成功させ、
2025年には市販を開始、2030年には先進国向けの量産を行い
そして2050年には、誰もが、いつでもどこでも、空飛ぶ車を乗れるような時代にする
計画をしています。
ちなみに、クイズの選択肢にあった「空飛ぶ車で、タクシーサービスを運営する」というのは、
アメリカの配車サービスで有名な、Uberが計画中のサービスで、
こちらのサービスも、2020年までに実現させるという計画です。
ということで今日は、
車にまつわる今までと、未来の技術についてなどを紹介しました。