
11月は、「エコドライブ推進月間」と言われているのはご存知でしょうか?
警察庁・経済産業省・国土交通省・環境省で構成する「エコドライブ普及連絡会」では、
行楽シーズンの、自動車に乗る機会が多くなる11月を「エコドライブ推進月間」と
位置付けています。
そこで今日は、低燃費関連で6つのギネス記録を取った経験を持ち、
燃費に関しての情報を知り尽くしている、燃費の達人・宮野滋(しげる)さんから、
エコドライブのコツを伺いましたので、いくつかご紹介したいと思います!
ちなみに、宮野滋(しげる)さんの本業は、お医者さんで、
もともとは、スーパーカーに憧れた、カーマニアだったそうです。
そんな宮野さんはある日、イギリス人が燃費の世界記録を作ったという
雑誌の記事を目にして「自分ならもっとスゴい記録が出せるはずだ!」と感じ、即挑戦。
イギリスをより燃費よく走るという記録に挑戦し、1992年にみごとギネス記録に認定。
その後、6つのギネス記録を樹立するという偉業を成し遂げました。
ちなみに現在は、その記録に挑戦する人がおらず、
カテゴリ自体がなくなってしまったそうで、記録はなくなってしまったそうです。
それでは、
宮野さんに学ぶ、エコドライブのポイントその①・・・
・「スウィートスポット走法」
スウィートスポットとは、
宮野さんが名付けたエコドライブテクニックで、一番、燃費が良いスピードのこと。
その見つけ方は…『エンジン音が最も静かな時』だそうです。
燃費がいい速度は、時速50km/h〜60km/hとのことですが、
その前後のスピードで走っている中で、“一番エンジンの静かな時”こそ、
スウィートスポットなんですって。
スウィートスポット走行中は、車体がふわふわとするような、
浮遊感のような感覚があるそうです。
スウィートスポット見つけてみて下さい〜
宮野さんに学ぶ、エコドライブのポイントその②・・・
・「無駄なブレーキを踏まない」
加速と減速を繰り返すと、燃費は悪くなってしまいます。
無駄なブレーキを踏まないようにするコツは「充分な車間距離を取ること」。
車間距離にゆとりがあれば、前の車のスピードに合わせて、
余裕を持ってブレーキを踏めるので急減速させずに済みます。
では、無駄なブレーキを踏まないことで抑えられる燃費はどのくらいなのでしょうか?
宮野さんによりますと、年間5,000km走行する車の場合で、
年間およそ150ℓも燃費に差がつくそうですよ!
宮野さんに学ぶ、エコドライブのポイントその③・・・
・「高速道路では時速80kmで走る」
高速道路で燃費を改善する一番確実な方法が、これ。
年間5,000km走る車が同じ距離を時速100kmで走る場合と、
時速80kmで走った場合は、年間316ℓも燃費に差がつくそうです!
でも、時間的なロスがある…かと思いきや、
100キロの距離を、時速80kmで走った場合は、
時速100kmで走った場合に対して、15分しか差がないそうです。
宮野さんに学ぶ、エコドライブのポイントその④・・・
・「エンジンをかけてから、スタートまでの時間」
ここで今日のクイズです。
エンジンを始動させてからスタートするまでの時間で
一番燃費効率の良いタイミングは、次のうちどれでしょうか。
1:エンジンを始動させてすぐにスタート
2:エンジンを始動させてから5分後にスタート
3:エンジンを始動させてから10分後にスタート
正解は…
1:エンジンを始動させてすぐにスタート
エンジンは温めてから走った方が、燃費が良くなる、と思ってしまいますが、
宮野さんは、エンジンを始動してからすぐに走り出した時の方が、
ガソリン消費量を節約できるといいます。
その理由は、5分〜10分間車を停車させてエンジンを暖めるよりも、
走りながらエンジンを暖めた方が、早くエンジンを温めることができるからだそうです。
しかし、エンジンを始動させてからすぐにアクセルを全開にしたりすると、
エンジンを傷めてしまうので、しばらくはゆっくり走るのがポイントだそうですよ
ということで今日は、低燃費関連で6つのギネス記録を取得したことのある、
燃費の達人・宮野滋(しげる)さんに、
エコドライブのポイントをいくつかご紹介しました。
他にもエコドライブの方法が知りたい!と気になった方は、
宮野滋さんの著書『ガソリン節約のための燃費の本』を読んでみて下さい。