
11月1日、高速道路の一部区間で最高速度が引き上げられました。
実施された区間は、新東名高速道路の、
新静岡インター〜森掛川(もりかけがわ)インターの上下線、およそ50km。
最高速度が時速100キロから、時速110キロに試験的に引き上げられました。
ちなみに、大型トラックやトレーラーなどの最高速度は時速80キロのままです。
速度引き上げによりどんな利点があるのでしょうか?
まず…移動時間の短縮!
スピードが引き上げられるということで、
目的の場所まで早く到達できるという点があります。
その他には…高速道路の利用者の増加。
時速100キロ以上の速度での運転を体験してみたい!
そんなドライバーの方も多いのでは?
利用者が増加することで、
高速道路会社にとっては、通行料の増収が期待できますし、
増収分は、道路の整備やサービスの向上へつながっていきます。
しかし、速度が上がることで危険性が増すのでは?
という不安の声が上がっているのも事実です。
そのため、これらの区間を1年間かけて、発生した事故の件数などを調査します。
その上で、問題がなければ最高速度をさらに時速120キロに引き上げたり、
適用区間の拡大を検討するそうです。
さて、そんな高速道路の歴史をたどると・・・
1963年の7月16日に日本初の高速道路、
名神(めいしん)高速道路、
栗東(りっとう)インター 〜 尼崎(あまがさき)インターが開通しました。
この時、走行実験などを経て、最高速度が時速100キロに決定されました。
そして将来、自動車の性能が向上し、運転者が高速での走行に慣れた段階で、
速度の引き上げを再検討しようと言われていたのでした。
しかし、それからおよそ54年間、
時速100キロという速度制限のままとなっていました。
そして、今回の試験的引き上げが開始となりました。
ところで、世界の高速道路の速度制限は、どうなっているでしょうか?
ドイツには、「アウトバーン」と言う、
速度無制限・スピード出し放題の道路として有名な高速道路があります。
アウトバーンを走ったことがあるスタッフによると、
時速190キロで走っていても追い抜かれることもあったそうです。
ただ、全ての区間が速度無制限なわけではなく、
制限速度が設けられている区間もあり、
制限区間は、取り締まりも厳しくなっています。
マナーもしっかりしていて、
スピードを出さない人が追い越し車線を走ることはないし、
後ろから自分より早いクルマが来たらすぐに譲ります。
また、ドイツはガソリン代も高いため、
スピードを出せば、その分燃費も悪くなるので、
無闇やたらにはスピードを出さないとか…
そのため、速度無制限であっても、平均速度は時速140キロ程度。
それでも、日本に比べたら、かなり高い平均速度ですが…
ちなみに、アウトバーンで記録された最も早い速度は、
時速343.35キロ だったそうです。
では、今日はそんなスピードにまつわるクイズを出題してみたいと思います。
ギネスブックに登録されている、
世界最速の自動車のスピードは次のうちどれでしょうか?
1:時速500km
2:時速800km
3:時速1200km
正解は…
3:時速1,200km/h
イギリスの開発チームが製作した「スラストSSC」という自動車です。
時速1,200キロというと、
横浜から福岡までを1時間で走るような速度です!
飛行機でも、羽田から福岡は2時間ほどかかります。
それを1時間です!
というのも、この車、人類で初めて音速を超えた車で、
ジェットエンジンで進みます!
なお、現在、それよりもさらに速い約1610km/hを目指すプロジェクトが
進められているとのこと。
ということで今日は、高速道路一部区間での速度引き上げにまつわる話など、
ご紹介しました。
<scriptsrc="https://www.fmyokohama.co.jp/js/flowplayer.js" type="text/javascript">