
交差点や、スピードの出やすいカーブなど、事故が発生しやすく、
注意が必要な場所があります。
今日はそういった注意が必要な場所での、事故防止のための、
ちょっと変わった方法をご紹介します。
路上に描かれた「トリックアート」を見たことがありますか?
大きな穴が開いていたり、地面から何かが飛び出していたり。
アイスランドではそんな「トリックアート」を使って、
車の速度を落とさせるための試みが、地元の警察や交通局の協力の元に行われました。
その名も、「3D横断歩道」。
「3D横断歩道」とは、その名の通り、浮き上がって見える横断歩道です。
横断歩道の白線に、立体的に見えるよう影をつけることで、
前から見ると、横断歩道の白い線が、まるで中に浮いているかのように見える
仕組みになっているんです!
この「3D横断歩道」を導入することで、前から来た車に驚きとともに注意喚起させ、
交差点を右左折する際に曲がりやすいスピードに落とさせようという試みなんです。
今回この3D横断歩道が導入された場所はアイスランドの旧市街にあり、
非常に狭い道路ですが、今まで制限速度である時速30kmをドライバーに守らせるのが
難しかったそうです。
この試みが成功すれば、そのほかの道路でも実施されるように検討されているんだとか。
実はこの試み・・・
既にインドでは、この「3D横断歩道」を導入することで、
交差点に進入する際の平均速度が30km/hにまで下がったという報告もあるんですよ。
どんな横断歩道か気になった方は、
インターネットで「3D横断歩道」と検索してみてくださいね。
海外だけではなく、日本でも、スピード違反を防ぐための変わった取り組みがあります。
それは、警察と相談して設置された、本物そっくりの薄いダミーパトカー。
ボディはベニヤ板や鉄板で作られていて、朝夕の通勤時間帯には屋根上の赤いランプが
点灯する仕掛けとなっている。
遠くから見るとそっくりなのですが、このダミーを正面から見ると・・・
幅はわずか60cmしかありません!
このダミーパトカーが設置された、京都府・福知山市では、
道幅を広くする工事が進むとともに、交通量が増えたり、
近隣の企業が盗難被害に遭ったため、
防犯対策としてダミーパトカーを設置することになったそうです。
この取り組みは交通安全に一役買いそうだと、
周囲からも期待の声が上がっているそうです。
その他にも、国内での一風変わった交通安全の取り組みとして、
「メロディロード」というものがあります。
その道を車で一定の速度で走行していると、
道路から音楽が聴こえてくる不思議な道路のこと。
速度を超えてしまうと音楽は聞こえないため、
スピード違反などを防ぐ効果があるそうです。
この不思議な道路は、タイヤと道の摩擦により音が発生する仕組みになっています。
溝が切りこまれた路面にタイヤが擦れることで、
凹凸から異なった音が奏でられるのだとか。
こちらは全国28箇所に設置されているそうで、とても珍しい道路なので、
一度はこの道を走ってみたいですね!
ちなみに・・・
このメロディロードを開発している篠田興行さんなのですが、
実はこのメロディロードの技術を活かして、
「しゃべる道路」というユニークな道路を開発中とのことです。
ここで今日のクイズです。
メロディロードの技術を使って開発中の
「しゃべる道路」とは一体どんな道路でしょうか?
1:退屈を解消するため、漫才が聴こえてくる道路
2:交差点やカーブがあることを知らせてくれる道路
3:寝ないように起こしてくれる道路
皆さん分りましたか?
正解は、
2:交差点やカーブがあることを知らせてくれる道路(リバーブ)
篠田興行さん曰く、
現在、交差点やカーブがあることを知らせてくれる「しゃべる道路」については、
実用化に向けて試験中だそうです。
歌詞が聴こえてくるような、人の声に聞こえるメロディーロードは、
すでに沖縄県名護市を通る、国道331号線の旧道で設置されていて、
二見情話という沖縄民謡の歌詞が聞こえてくるように
作られているんです。
観光道路として、とても効果を発揮していると評判となっているそうです!
youtubeにも、実際に走ってみた方が、動画をアップしていたりもするので、
聞いてみると面白いかもしれませんよ。
今日は、安全を促すちょっと変わった方法などをご紹介いたしました。
今日の放送内容は、FMヨコハマのHP、番組ブログから
見る事、聞く事が出来ますので、チェックしてみてください。
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