ここ最近、ゲリラ豪雨のニュースが全国各地で聞かれます。
そんなゲリラ豪雨では、水をかき分けるように進む車の姿がニュースで映しだされますが、
車が走行できる水深はどのくらいだと思いますか?
一般的には、乗用車であればドアの下端、
つまりクルマの床面が浸からない程度となります。
セダンなどですと20cmぐらいです。
これ以上水深が深くなると、車内に水が入ってきたり、
エンジンがストップしてしまったり、電気系統がショートしてしまったりします。
さらに水深が深くなると、水圧によってドアが開かなくなる危険性があります。
ドアノブあたりまで水がくると、普通の人ではドアを開けることは困難になります。
誰か車外から開けに来てくれたとしても、セダンの場合、
水深60cmでドアを開けるには、通常の5倍近くの力が必要になるという結果が、
JAFの検証実験によって出ています。
ミニバンなどのスライドドアの場合は、水深60cmになると、男の人の力であっても、
外からスライドドアを開けることはできないとのことです。
足元が濡れだし、車内に水が流れ込んでくる状況。
冷静でいることなんてできないですよね。
しかも、ドアは開かない。
外から開けようとしても開かない。
窓もパワーウィンドー利かないために開けることができない。
しかし、水はどんどんと増してくる…
想像しただけでも恐ろしくなりますが、
万が一の備えとして、ドアも窓も開かなくなってしまった時の対処法を、
クイズでご紹介したいと思います。
Q、JAF、は、車のキー、スマートフォン、ヘッドレストといった、
車内にありそうなもので、運転席のサイドガラスを割ることが
可能かどうかをテストしました。 どれも車の中にありそうな物ですよね。
これらを使って、運転席の窓ガラスを割ることはできるのか?
結果は、次のうちどれでしょうか?
①車のキーで割ることができた
②スマートフォンで割ることができた
③ヘッドレストで割ることができた
④どれでも割れなかった
正解は…④どれでも割れなかった
JAFが行ったテストによると、車のキー、スマートフォン、ヘッドレストで、
運転席の窓ガラスを割ることはできませんでした。
車内にあるものでは、なかなか割るのは難しいということですね。
窓ガラスを割るには「脱出用ハンマー」などが必要とのことです。
「脱出用ハンマー」には、シートベルトがロックして外れない場合などに、
シートベルトを切断するカッター機能が付いているものもあります。
カーショップやディーラー、インターネットなどで
¥1,000~¥2,500程度で販売されていますので、
もしもの時のために、車に備えておくと安心ですよね。
ちなみに、フロントガラスは、貫通しにくい合わせガラスになっているので、
「脱出用ハンマー」を持ってしても割ることができないということですので、
ご注意下さい。
今日は、ここ最近のゲリラ豪雨に対しての、注意と備えをご紹介しました。